<p><span style="background-color:#f7db92;font-size: 1.5em">今日のポイント：高齢者のせん妄により認知症発症のリスク上昇</span><br><br>高齢者入院患者のせん妄と認知症の関係を調査しました。オーストラリア・クイーンズランド大学からの報告です。（BMJ誌、2024年3月27日）<br><br></p>

<div id="container">
  <img id="main" src="https://images.microcms-assets.io/assets/66394d2fe70a44d5b891932e95b635a6/cb772da8f00640099b2f1e6dae309293/25165516_s.jpg" alt="image">
</div>
<style>
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}
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}
</style>

<p>認知症のない高齢患者におけるせん妄と認知症発症との関連を評価する目的で、後ろ向きコホート研究を行いました。2001年7月～2020年3月に、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の公立・私立病院に入院した65歳以上の患者のデータを収集しました。ベースラインで認知症の患者は除外し、個人的特性と臨床的特性をマッチングすることで、せん妄ありとなしの患者の組み合わせを決定し、5年以上追跡しました。主要アウトカムは、せん妄と死亡、およびせん妄と認知症発症との関連とし、せん妄とアウトカムの用量反応関係を定量化しました。<br><br>・マッチングを行った5万5,211組（11万422例、平均年齢83.4［SD 6.5］歳、男性48％）を解析の対象としました。63ヵ月（5.25年）の追跡期間中に、58％（6万3,929例）が死亡し、17％（1万9,117例）が新たに認知症と診断されました。<br>・せん妄のない患者と比較して、せん妄を有する患者は、死亡リスクが高く（ハザード比[HR]：1.39、95％信頼区間[CI]：1.37～1.41）、初発の認知症のリスクも顕著に高くなりました（部分分布のHR：3.00、95％CI：2.91～3.10）。<br>・また、せん妄と認知症との関連は、女性よりも男性で強力でした（部分分布のHR：男性3.17、女性2.88、p＝0.004）。<br>・せん妄のエピソードが1回増えるごとに、死亡のリスクが10％増加し（HR：1.10、95％CI：1.09～1.12）、認知症のリスクは20％増加しました（部分分布のHR：1.20、95％CI：1.18～1.23）。<br><br>以上より、認知症がなく、せん妄のエピソードを少なくとも1回経験している65歳以上の入院患者が初発の認知症の診断を受けるリスクは、せん妄のない患者のほぼ3倍に達し、せん妄のエピソードが1回増えるごとにリスクが20％増加することが示唆されました。<br><br>参考文献：<a href="https://www.bmj.com/content/384/bmj-2023-077634.long" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Delirium and incident dementia in hospital patients in New South Wales, Australia: retrospective cohort study | The BMJ</a></p>

高齢者入院患者のせん妄と認知症

<p><span style="background-color:#f7db92;font-size: 1.5em">今日のポイント：プレゼンティーイズムと睡眠の質との関連は、特に男性で顕著</span><br><br>従業員が何らかの健康問題や症状を抱えて出勤し、出勤時の生産性が低下している状態を「プレゼンティーイズム（presenteeism）」と言いますが、プレゼンティーイズムと睡眠、喫煙や飲酒との関係を調査しました。鳥取大学医学部環境予防医学分野からの報告です。（Journal of Occupational Health、2023年12月14日）</p>

<div id="container">
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</div>
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<p>鳥取県の1つの地方自治体の職員に対する2015年の質問紙調査のうち、713人（男性57.8％）のデータを用いました。対象者は、生産性の測定ツール（WHO-HPQ）による質問「あなたの過去4週間の全体的なパフォーマンスをどのように評価しますか？」に、10段階で回答しました。それを100点満点（0点が最低、100点が最高のパフォーマンス）に換算し、40点以下をプレゼンティーイズム（自己評価による絶対的プレゼンティーイズム）と定義しました。<br><br>主観的な睡眠の質に関しては、過去30日間の全体的な睡眠の質を尋ねる質問への回答を基に、「良い」と「悪い」に分類しました。また、飲酒および喫煙に関する質問への回答に基づき、対象者の状況を「非飲酒」「元飲酒」「時々飲酒」「現在飲酒（毎日）」および「非喫煙」「元喫煙」「時々喫煙」「現在喫煙（毎日）」にそれぞれ分類しました。<br><br>・その結果、プレゼンティーイズムに該当した人は174人（24.4％）であり、そのうち男性は102人（24.8％）、女性は72人（23.9％）で、有意な男女差はありませんでした。<br>・年齢層ごとの割合は、30歳未満が33.0％（32人）、30～39歳が29.7％（44人）、40～49歳が21.7％（51人）、50歳以上が20.2％（47人）でした。<br>・また、対象者の状況については、睡眠の質が悪い人は314人（44.0％）で、男性が190人（46.1％）、女性が124人（41.2％）。現在飲酒者は182人（25.5％）で、男性が145人（35.2％）、女性が37人（12.3％）で、現在喫煙者は、男性が117人（28.4％）、女性は4人（1.3％）のみでした。<br>・ロジスティック回帰分析の結果、プレゼンティーイズムと睡眠の質が悪いこととの正の関連が、全体（オッズ比1.70、95％信頼区間1.18～2.44）と男性（同1.85、1.12～3.05）で認められました。<br>・女性では現在飲酒（同3.49、1.36～8.92）との正の関連が見られ、反対に、負の関連を示した要因は、全体では50歳以上（同0.50、0.27～0.93）、男性では現在飲酒（同0.43、0.20～0.92）、女性では40～49歳（同0.24、0.09～0.66）でした。<br><br>以上の結果から、プレゼンティーイズムと睡眠の質との関連は、特に男性で顕著でした。また飲酒は、女性ではプレゼンティーイズムと正の関連、男性では負の関連を示す可能性が示唆されました。<br><br>参考文献：<a href="https://academic.oup.com/joh/article/66/1/uiad012/7473691?login=false" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Lifestyle factors associated with presenteeism among city government office workers: a cross-sectional study | Journal of Occupational Health | Oxford Academic (oup.com)</a></p>

健康問題と労働生産性の低下

<p><span style="background-color:#f7db92;font-size: 1.5em">今日のポイント：高齢者において動脈硬化と身長低下の関連あり</span><br><br>動脈硬化と身長低下の関連を調査しました。長崎大学からの報告です。（Scientific Reports誌、2024年4月2日号）</p>

<div id="container">
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<p>本研究は、年1回の健康診断を受けた60～89歳の2,435人を対象にした後ろ向き研究です。動脈硬化は頸動脈内膜中膜厚（CIMT）が1.1mm以上とし、身長低下は年間の身長減少が最高五分位群にあることとしました。<br><br>・参加者のうち555人がアテローム性動脈硬化症と診断されました。<br>・アテローム性動脈硬化症と身長低下には、既知の心血管リスク因子とは関係なく正相関がみられ、調整オッズ比は1.46（95％信頼区間：1.15～1.83）でした。<br>・また、男女別にみると男性1.43（同：1.01～2.04）、女性1.46（同：1.07～1.99）でした。<br><br>以上より、高齢者において動脈硬化と身長低下が関連すること示唆されました。<br><br>参考文献：<a href="https://www.nature.com/articles/s41598-024-57620-y" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Association between atherosclerosis and height loss among older individuals | Scientific Reports (nature.com)</a></p>

60歳以上の低身長と動脈硬化

<p><span style="background-color:#f7db92;font-size: 1.5em">今日のポイント：若年、男性、単剤治療、利尿薬使用、がんの併存、病院での処方、中規模/地方都市居住</span><br>&nbsp;<br>日本における降圧薬の服薬アドヒアランスが低い患者の傾向を調査しました。九州大学からの報告です。（Journal of Hypertension誌、2024年4月号）</p>

<div id="container">
  <img id="main" src="https://images.microcms-assets.io/assets/66394d2fe70a44d5b891932e95b635a6/0c2ade2f8ecd424b9866b6665da8edf6/22004820_s.jpg" alt="image">
</div>
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<p>新規に高血圧症と診断された31～74歳の日本人11万2,506例を含むLIFE Study（自治体から地域住民の医療・介護・保健・行政データを収集・統合しコホート研究を実施）のデータベースを用いました。服薬アドヒアランスは、治療開始後1年間、PDC（proportion of days covered：処方日数カバー比率）法を用いて評価した（80%以下はアドヒアランス不良）。さらに服薬アドヒアランスの関連因子も評価しました。<br>&nbsp;<br>・高血圧症患者11万2,506例のうち、治療開始後1年間の降圧薬の服薬アドヒアランス不良率は26.2％でした。<br>・アドヒアランス不良と関連する因子として、若年（71～74歳と比較した31～35歳のオッズ比[OR]：0.15、95％信頼区間[CI]：0.12～0.19］、男性、単剤治療、利尿薬使用（ARBと比較したOR：0.87、95％CI：0.82～0.91）、がんの併存（併存なしと比較したOR：0.84、95％CI：0.79～0.91）、病院での処方、中規模～地方都市居住が同定されました。<br>&nbsp;<br>以上より、降圧薬のアドヒアランス不良率は26.2%であり、若年、男性、単剤治療、利尿薬使用、がんの併存、病院での処方、中規模/地方都市居住が、アドヒアランス不良となる可能性となりました。<br>&nbsp;<br>&nbsp;<br>参考文献：<a href="https://journals.lww.com/jhypertension/abstract/2024/04000/medication_adherence_and_associated_factors_in.17.aspx" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Medication adherence and associated factors in newly diagnos... : Journal of Hypertension (lww.com)</a></p>

日本人の降圧薬アドヒアランス低い患者の傾向は？

<p><span style="background-color:#f7db92;font-size: 1.5em">今日のポイント：多量飲酒者では、死亡リスクが1.36倍、女性では2.52倍</span><br>&nbsp;<br>日本における飲酒と口腔/咽頭がんの予後との関連について調査しました。大阪国際がんセンターからの報告です。（Cancer Epidemiology誌、2024年4月号）</p>

<div id="container">
  <img id="main" src="https://images.microcms-assets.io/assets/66394d2fe70a44d5b891932e95b635a6/3255d300141b48d284525f22e583c5d8/25128111_s.jpg" alt="image">
</div>
<style>
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}
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<p>1975～2010年に診断され、院内がん登録で特定された2,626例の口腔がんおよび咽頭がん患者を対象に、最長10年間追跡調査しました。対象者をアルコール摂取量により、非飲酒者、元飲酒者、軽度飲酒者（エタノール23g※/日以下）、中程度飲酒者（23～46g/日）、多量飲酒者（46g/日超）の5群に分け評価しました。飲酒と10年全死亡率との関連は、性別、年齢、原発部位、病期、多発がんの数、手術、放射線療法、化学療法、喫煙状況、診断年について調整後、Cox比例ハザード回帰モデルを用いて評価しました。<br>※エタノール23g：日本酒1合（180mL）、ビール大瓶1本（633mL）<br>&nbsp;<br>・非飲酒者に比べ、元飲酒者（ハザード比[HR]：1.59、95％信頼区間[CI]：1.28～1.96）および多量飲酒者（HR：1.36、95％CI：1.14～1.62）の死亡リスクは有意に高くなりました。<br>・多量飲酒者は男性（HR：1.35、95％CI：1.10～1.65）、女性（HR：2.52、95％CI：1.41～4.49）とも非飲酒者より死亡リスクが有意に高くなりました。<br>&nbsp;<br>以上より、多量飲酒者（エタノール46g/日以上摂取）では非飲酒者と比較して死亡リスクが1.36倍、女性では2.52倍になることが示唆されました。<br>&nbsp;<br>&nbsp;<br>参考文献：<a href="https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1877782124000195?via%3Dihub" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Alcohol consumption and 10-year mortality in oral and pharyngeal cancer - ScienceDirect</a></p>

日本人の口腔がん死亡率と飲酒の関係

<p><span style="background-color:#f7db92;font-size: 1.5em">今日のポイント：降圧薬治療で認知症リスク低下</span><br>&nbsp;<br>一般集団の高齢者に置いて、降圧薬治療と認知症リスクの関係を調査しました。イタリア・University of Milano-Bicoccaからの報告です。Journal of the American College of Cardiology誌2024年4月2日号に掲載。</p>

<div id="container">
  <img id="main" src="https://images.microcms-assets.io/assets/66394d2fe70a44d5b891932e95b635a6/21cce4b032ea4d229613f521339b3290/22405096_s.jpg" alt="image">
</div>
<style>
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}
#main {
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}
</style>

<p>2009～12年に降圧薬の服用を開始したイタリア・ロンバルディア州の65歳以上の21万5,547例のコホートで実施しました。追跡期間中（2019年まで）に認知症またはアルツハイマー病を発症した1万3,812例（年齢：77.5±6.6歳、男性：40％）が症例となり、各症例に対して性、年齢、臨床状態をマッチさせたコントロールを5例ずつ選択しました。降圧薬への曝露は、降圧薬服用が追跡期間に占める割合で評価しました。また、条件付きロジスティック回帰を用いて降圧薬への曝露に関連する転帰リスクをモデル化しました。<br>&nbsp;<br>・降圧薬への曝露は認知症リスクと逆相関していました。<br>・曝露が非常に少ない患者と比較して、曝露が少ない患者で2％（95％信頼区間：－4〜7％）、中間的な患者で12％（同：6〜17％）、多い患者で24％（同：19〜28％）のリスク低下がみられました。<br>・これは、超高齢（85歳以上）やフレイル（「1年後の死亡リスクが高い」特徴を有する）の患者においても同様でした。<br>&nbsp;<br>以上より、降圧薬治療と認知症リスクの低下の関連が示唆され、また、この関連は超高齢（85歳以上）やフレイルの患者でも同様でした。<br>&nbsp;<br>&nbsp;<br>参考文献：<a href="https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0735109724002584?via%3Dihub" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Risk of Dementia During Antihypertensive Drug Therapy in&nbsp;the&nbsp;Elderly - ScienceDirect</a></p>

降圧薬と認知症

<p>記事数が350を突破しました</p>

<p><a href="/articles/k45n-q6sk48">新年明けましておめでとうございます！</a></p>

<p>記事数が300を突破しました</p>

<p>記事数が250を突破しました</p>

<p>記事数が200を突破しました</p>

<p><span style="background-color:#f7db92;font-size: 1.5em">今日のポイント：概ね2回目までと同じ。ただし腋窩痛、リンパ節腫脹は増加傾向。</span><br><br><br>　ワクチン3回目接種(追加接種)開始に伴い、その副反応を心配する声が増えてきています。特に「1,2回目に副反応出たから3回目はとりわけ副反応が強くなるの？」という声を聞いたので、本日はそういった質問に答えられるように頑張りたいと思います。(ファイザー社、モデルナ社)</p>

<div id="container">
  <img id="main" src="https://images.microcms-assets.io/assets/66394d2fe70a44d5b891932e95b635a6/d1ab297486704744a9977c9dc6077b29/23042219_s.jpg" alt="image">
</div>
<style>
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}
#main {
  width: 100%;
}
</style>

<p>厚労省調べによると、</p><blockquote>副反応については2回目までと概ね同様ですが、腋窩痛やリンパ節の腫れ(腋窩など)は発現割合が高かった</blockquote><p>とされています。ただし、上記のような症状が出た場合でもほとんどが軽症で、短期間のうちに回復したと報告されています。(米国データ)<br><br>　国内では3回目追加接種が始まったばかりで国内のデータが不足していますが、今後国内外での追加接種割合が進むにつれてリアルワールドでのデータも増えてくると考えられます。<br><br><br>参考：<a href="https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0101.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">追加（3回目）接種ではどのような副反応がありますか。2回目より重いのでしょうか。｜新型コロナワクチンQ&amp;A｜厚生労働省 (mhlw.go.jp)</a></p>

<div id="container_pcr">
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3N1TT6+53YYPE+2YGS+HWPVL" rel="nofollow">
<img border="0" width="300" height="250" alt="" src="https://www26.a8.net/svt/bgt?aid=220114986309&wid=001&eno=01&mid=s00000013798003008000&mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www16.a8.net/0.gif?a8mat=3N1TT6+53YYPE+2YGS+HWPVL" alt="">
</div>
<style>
#container_pcr {
  text-align: center;
}
</style>

ワクチン3回目副反応

<p><span style="background-color:#f7db92;font-size: 1.5em">今日のポイント：大学生のインフルエンザワクチン接種率は、2007年の12.4％から2023年には30.5％に増加</span><br><br><br>コロナ禍を経て、インフルエンザワクチン接種に対する意識変化を調査しました。米国・ブリガム・ヤング大学からの報告です。（Journal of Community Health誌オンライン版、2023年9月11日号）</p>

<div id="container">
  <img id="main" src="https://images.microcms-assets.io/assets/66394d2fe70a44d5b891932e95b635a6/16c8386df6fd4affa9e8fe0e00592484/22024834_s.jpg" alt="image">
</div>
<style>
#container {
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  margin: 0 auto;
}
#main {
  width: 100%;
}
</style>

<p>同大学に通う440人の学生にアンケートを実施し、2007年のデータと比較しました。アンケートでは、インフルエンザワクチン接種に対する意識の実態および過去16年間の変化の要因を調査しました。また、回答者には、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の経験やCOVID-19によるワクチン接種への意識の変化についても質問しました。</p><ul><li>大学生のインフルエンザワクチン接種率は、2007年の12.4％から2023年には30.5％に増加しました。</li><li>ワクチン未接種者の意識について、2007年と比較し、費用が28％、ワクチン接種によるインフルエンザ罹患への恐れが20％、副作用への恐れが17％、情報不足が15％、それぞれ低下しました。</li><li>ワクチン接種を避ける大きな要因としては、時間、利便性、ワクチン接種によるリスクが挙げられました。</li><li>医療提供者や保護者から受けるワクチン接種奨励の効果は薄れてきていまし。</li><li>COVID-19の流行はワクチンに対する考え方に変化をもたらし、ワクチン疲れが大きな要因となっています。</li><li>支持政党がインフルエンザワクチン接種の予測因子となり、保守派ほどワクチン接種をしない傾向がありました。</li><li>個人の安全から公共の安全へと、関心が変化したことも認められました。</li></ul><p>&nbsp;<br>以上より、公共の安全を意識したワクチン接種へと意識変化が起こっています。<br><br><br>参考：<a style="color:blue" href="unsafe:[object Object]">Changes in Attitudes and Barriers to Seasonal Influenza Vaccination from 2007 to 2023 | Journal of Community Health (springer.com)</a></p>

<div id="container_pcr">
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3TD2YD+27S3UA+2YGS+1BOLU9" rel="nofollow">
<img border="0" width="300" height="250" alt="" src="https://www24.a8.net/svt/bgt?aid=230717749134&wid=001&eno=01&mid=s00000013798008009000&mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www18.a8.net/0.gif?a8mat=3TD2YD+27S3UA+2YGS+1BOLU9" alt="">
</div>
<style>
#container_pcr {
  text-align: center;
}
</style>

コロナ禍とインフルエンザワクチン接種

<p><span style="background-color:#f7db92;font-size: 1.5em">今日のポイント：3回目接種で感染率および重症化率低下の可能性</span></p>

<div id="container">
  <img id="main" src="https://images.microcms-assets.io/assets/66394d2fe70a44d5b891932e95b635a6/5cfaff43b85b499285617d5fdf23763b/22492507_s.jpg" alt="image">
</div>
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}
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  width: 100%;
}
</style>

<p>　日本では2回目ワクチン接種がほぼ完了し、まもなく3回目接種が開始されます(2021/11/22時点)。しかしながら世界では早くも3回目のワクチン接種効果についてデータが出始めています。これは2回目で得られたワクチン効果を3回目接種で長引かせる効果(ブースター効果)が期待できるのではないかという考えが根底にあります。そこで今日はイスラエルで1,137,804人の60歳以上を対象に3回目ワクチン接種を受けた試験結果について紹介します。3回目ブースター効果を世界で最初に報告した試験結果として注目を集めています。<br><br>　ファイザー／ビオンテック製のワクチン2回接種を5ヵ月以上前に完了させた60歳以上の方を対象に3回目の同社ワクチンを接種した結果、3回目ワクチン接種12日後の群は3回目ワクチン未接種の群と比較して11.3倍だけ感染率が低下し、19.5倍だけ重症化率が低下したとされています。また、3回目ワクチン接種12日後の群は3回目ワクチン接種4～6日後の群と比較して5.4倍だけ感染率が低下しました。<br><br>　以上の結果は3回目ワクチン接種によるブースター効果の可能性を示唆しており、日本でも今年12月1日より開始されるワクチン3回目接種への前向きなデータとして活用されています。<br><br><br>参考：<br><a href="https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa2114255?url_ver=Z39.88-2003&amp;rfr_id=ori%3Arid%3Acrossref.org&amp;rfr_dat=cr_pub%3Dpubmed" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Protection of BNT162b2 Vaccine Booster against Covid-19 in Israel | NEJM</a></p>

NEW	1/28/2024	記事数が350を突破しました
NEW	12/31/2023	新年明けましておめでとうございます！
	9/28/2023	記事数が300を突破しました
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	2/5/2023	記事数が200を突破しました

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