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朝食摂取とうつ病

1/30/2024 10:00:05

メンタルヘルス

今日のポイント:朝食を抜くとうつ病リスク上昇


朝食摂取とうつ病の関係を調べた研究を紹介します。中国・吉林大学からの報告です。(Journal of Affective Disorders誌、2024年3月号)

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対象は、2007~18年の米国国民健康栄養調査(NHANES)に参加した2万1,865人としました。朝食の摂取、DII、うつ病との関連の分析には、二項ロジスティック回帰分析と媒介効果分析を用いました。食事による炎症は、DIIに従い炎症誘発性食と抗炎症性食に分類しました。
 
・参加者の平均年齢は47.24±0.28歳でした。
・2回の回想法で、2回とも朝食摂取を報告した参加者(A群)は77.6%、1回でのみ朝食摂取を報告した参加者(B群)は16.3%、朝食摂取を報告しなかった参加者(C群)は6.1%でした。
・炎症誘発性食、朝食抜きは、うつ病のリスク因子でした。
・共変量で調整した後、B群はA群と比較し、うつ病のオッズ比が高くなりました(オッズ比:1.54、95%信頼区間:1.20~1.98)。
・心血管疾患(CVD)および糖尿病でない参加者を対象とした層別化および感度分析においても、これらの関連は強固でした。
・DIIは朝食摂取とうつ病との関連を仲介しており、B群の26.15%、C群の26.67%において認められました。
 
以上より、朝食を抜くとうつ病リスクが高まる可能性が示唆されました。

参考:The mediating role of dietary inflammatory index on the association between eating breakfast and depression: Based on NHANES 2007–2018 - ScienceDirect

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