コーヒーで大腸がん予防
6/18/2023 10:00:04
がん
今日のポイント:コーヒー5杯以上で大腸がんのリスク低減あり
コーヒー摂取と大腸がんリスク低減に関する研究を紹介します。米国・Cleveland Clinic Floridaからの報告です。(Techniques in Coloproctology誌オンライン版、2023年5月2日)
過去のシステマティックレビューを対象とするアンブレラレビューによって、コーヒー摂取と大腸がんリスクとの関連を評価しました。研究の方法論的質の評価にはAMSTAR-2ツールを用いました。主要評価項目として、コーヒー摂取と大腸がん、結腸がん、直腸がんとの関連を個別に評価しました。
- 本アンブレラレビューには、14件のシステマティックレビューが含まれました。
- コーヒー摂取により大腸がんのリスクが11~24%低減し(報告数5件)、結腸がんは9~21%の低減(2件)、直腸がんは25%の低減(1件)でした。
- 1件のレビューでは1日6杯以上のコーヒー摂取で大腸がんのリスクが7%低減し、別のレビューでは1日5杯で8%、1日6杯で12%低減していました。
- カフェインレスコーヒーは、3件のレビューで有意なリスク低減と関連していました。
以上より、コーヒー摂取による大腸がんのリスク低減効果は1日5杯以上の摂取で生じると考えられます。
参考:Does drinking coffee reduce the risk of colorectal cancer? A qualitative umbrella review of systematic reviews | SpringerLink
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