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サル痘感染拡大!

8/28/2022 10:00:02

新型コロナ

今日のポイント:95%が性行為による感染拡大か
 

COVID-19の感染再拡大が問題となっているが、その水面下ではサル痘の感染も拡大しているようです。英国からの最新の報告を見てみましょう。(NEJM誌オンライン版2022年7月22日号)

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英国・国際研究グループが2022年4月27日~6月24日に16ヵ国43施設でPCR検査によりサル痘と診断された528例について、症状、臨床経過、転帰を調査しました。

  • 98%がゲイもしくはバイセクシュアルの男性で、75%が白人、41%がヒト免疫不全ウイルス(HIV)陽性、年齢中央値は38歳でした。
  • 検査を受けた377例中109例(29%)で性感染症を併存していました。
  • 精液を分析した32例中29例にサル痘ウイルスDNAが検出されました。
  • 95%が性行為による感染と考えられました。
  • 95%に発疹などの皮膚病変がみられ、その部位は肛門性器が73%、顔が25%、体幹や手足が55%でした。
  • 皮膚病変以外に、発熱(62%)、リンパ節腫脹(56%)、倦怠感(41%)、筋肉痛(31%)、頭痛(27%)、咽頭炎(21%)などがみられました。
  • 曝露歴が明らかな23例において、潜伏期間中央値は7日(範囲:3〜20日)でした。
  • 死亡例は確認されていません。

以上のような結果になりました。今回の結果からは、サル痘はある種の性感染症と考えられるかもしれません。

 
参考:Monkeypox Virus Infection in Humans across 16 Countries — April–June 2022 | NEJM

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