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尿酸値と心房細動

2/9/2023 10:00:03

その他

今日のポイント:尿酸の上昇は心房細動発症と関連あり
 

スウェーデン・カロリンスカ研究所より、尿酸の上昇が心房細動(AF)の新規発症と関連することを報告しました。(Journal of the American Heart Association 誌、1 月 12 日)

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スウェーデンの AMORIS(Apolipoprotein-Mortality Risk)コホートにおいて、ベースライン時(1985~96 年)に 30~60 歳で心血管疾患のない 33 万 9,604 例を対象に、2019 年12 月 31 日まで AF を発症した登録者を追跡調査しました。

  • 平均 25.9 年の追跡期間中に、4 万 6,516 例の AF 発症がありました。
  • 尿酸の四分位が最も低い場合と比較して、上位 3 つの四分位はそれぞれ AF のリスク上昇と用量反応的に関連していました。
  • 調整後のハザード比は、第 2 四分位が 1.09(95%信頼区間[CI]:1.06~1.12)、第 3 四分位が 1.19(95%CI:1.16~1.23)、第 4 四分位が 1.45(95%CI:1.41~1.49)でした。
  • これらの関連は、高血圧、糖尿病、心不全、冠動脈疾患の発症の有無にかかわらず同様でした。
  • 尿酸を繰り返し測定している人のサブサンプルでは、用量反応パターンがさらに裏付けられました。


以上から尿酸の上昇は、心血管疾患および心血管危険因子を持つ人だけでなく、持たない人においても、心房細動のリスク上昇と関連していそうです。


参考:Elevated Uric Acid Is Associated With New‐Onset Atrial Fibrillation: Results From the Swedish AMORIS Cohort | Journal of the American Heart Association (ahajournals.org)

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