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全国医師数、増えた診療科・減った診療科

5/28/2024 10:00:05

その他

今日のポイント:前回調査時と比較して医師数が増えた診療科は、美容外科、アレルギー科、産科、形成外科など


厚生労働省は「医師・歯科医師・薬剤師統計」の最新結果を取りまとめ、3月19日に公表しました。

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・全国の医師数は34万3,275人で、前回調査(2020年)に比べ1.1%増加しました。
・人口10万対医師数は274.7人で、前回に比べ5.5人増加しています。
・医療施設(病院・診療所)に従事する医師のうち女性は7万7,380人となり、前回よりも4.8%増と大きく数字を伸ばしました。
・年齢階級別にみるとすべての階級で男性が多くなっているが、年齢階級が低くなるほど女性の割合が増え、29歳以下では36.2%を占めています。
・従事する主たる診療科別にみると、臨床研修医を除き、内科が6万1,149人(18.7%)と最も多く、次いで整形外科2万2,506人(6.9%)、小児科1万7,781人(5.4%)と続きました。
・診療科別の平均年齢をみると、肛門外科が60.5歳と最も高く、内科(59.1歳)、臨床検査科(58.7歳)と続きました。
・臨床研修医を除くと救急科が41.9歳と最も低く、美容外科(42歳)、集中治療科(42.8歳)と続きました。
・前回調査時(2020年)と比較して医師数が増えた診療科は、美容外科(対前回比で132.4%)、アレルギー科(同110.7%)、産科(同108.3%)、形成外科(同106.8%)などとなりました。
・一方で医師数の減少が大きかったのは気管食道外科(同95.4%)、小児外科(同95.7%)、外科(同96.7%)、心療内科(同97.5%)、耳鼻咽喉科(同97.7%)などでした。
・医療施設に従事する人口10万対医師数は262.1人で、前回(256.6人)に比べ5.5人増加しています。
・これを都道府県(従業地)別にみると、徳島県が335.7人と最も多く、次いで高知県335.2人、京都府334.3人、一方で埼玉県が180.2人と最も少なく、次いで、茨城県202.0 人、千葉県209.0人となっています。
・主たる診療科が小児科の医師数(15歳未満人口10万対)を都道府県(従業地)別にみると、鳥取県が184.8人と最も多く、山口県が91.2人と最も少なく、小児科専門医は鳥取県が148.5人と最も多く、千葉県が66.1人と最も少なくなりました。
・主たる診療科が産婦人科・産科の医師数(15~49歳女性人口10万対)を都道府県(従業地)別にみると、鳥取県が68.4人と最も多く、埼玉県が32.8人と最も少なく、産婦人科専門医は徳島県が66.7人と最も多く、埼玉県が32.4人と最も少なくなりました。
・主たる診療科が外科(外科、呼吸器外科、心臓血管外科、乳腺外科、気管食道外科、消化器外科[胃腸外科]、肛門外科、小児外科)の医師数を都道府県(従業地)別にみると、岡山県が32.2人と最も多く、埼玉県が15.1人と最も少なく、外科の専門医(外科専門医、呼吸器外科専門医、心臓血管外科専門医、消化器外科専門医、小児外科専門医のうちいずれかを取得)は、岡山県が24.3人と最も多く、新潟県が12.6人と最も少なくなりました。


参考文献:医師・歯科医師・薬剤師統計(旧:医師・歯科医師・薬剤師調査)|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

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