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コロナワクチン、生後6ヶ月から接種を提言

11/22/2022 10:00:03

新型コロナ

今日のポイント:生後6ヶ月以上5歳未満の小児への新型コロナワクチン接種についても、メリット(発症予防)がデメリット(副反応等)を上回ると判断。
 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)第8波が到来しつつある今、重症化や今冬のインフルエンザの同時流行を考慮し、日本小児科学会より「生後6ヶ月以上5歳未満の小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方」が発表されました。

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同学会ではワクチン推奨の考え方の要旨として以下4点にまとめました。

  • 小児患者数の急増に伴い、以前は少数であった重症例と死亡例が増加しています。
  • 成人と比較して小児の呼吸不全例は比較的まれだが、オミクロン株流行以降は小児に特有な疾患であるクループ症候群、熱性けいれんを合併する児が増加し、また、脳症、心筋炎などの重症例も報告されています。
  • 生後6ヶ月以上5歳未満の小児におけるワクチンの有効性は、オミクロン株BA.2流行期における発症予防効果について生後6ヶ月~23ヶ月児で75.8%、24ヶ月児で71.8%と報告されています。流行株によっては有効性が低下する可能性はあるが、これまでの他の年齢におけるワクチンの有効性の知見からは、重症化予防効果は発症予防効果を上回ることが期待されます。
  • 生後6ヶ月以上5歳未満の小児におけるワクチンの安全性については、治験で観察された有害事象はプラセボ群と同等で、その後の米国における調査でも重篤な有害事象はまれと報告されています。なお、接種後数日以内に胸痛、息切れ(呼吸困難)、動悸、浮腫などの心筋炎・心膜炎を疑う症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診し、新型コロナワクチンを受けたことを伝えるよう指導することとしています。

 
以上のように、日本小児科学会より生後6ヶ月~5歳未満に対してもワクチン接種の推奨がされています。


参考:生後6か月以上5歳未満の小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方|公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY (jpeds.or.jp)

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