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高齢者の風邪とビタミンD

2/15/2024 10:00:05

その他

今日のポイント:ビタミンD補給では有意に風邪リスクを低下させない


ビタミンDの補給と風邪の関係を調べました。米国・ハーバード大学医科大学院からの報告です。(Clinical Infectious Diseases誌オンライン版、2023年12月19日号)

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VITAL試験は、心血管疾患やがんなどの既往のない健康な男性(50歳以上)および女性(55歳以上)が対象となりました。事前に指定された本分析では、ベースライン時における血清25-ヒドロキシビタミンD(25[OH]D)値が利用可能な参加者1万5,804人(61%)を対象に、ビタミンD3補給群(2,000IU/日)とプラセボ群が比較されました。主要アウトカムは1年の追跡調査時における自己報告による最近の上気道感染でした。
 
・参加者の平均年齢は68歳、51%が女性、76%が非ヒスパニック系白人、16%が黒人、8%がそのほかの人種/民族でした。
・ベースライン時点で、平均血清25(OH)D値は31ng/mLであり、377人(2.4%)で<12ng/mLでした。
・最近の上気道感染はビタミンD3補給群で816件(10.8%)、プラセボ群で858件(11.5%)報告され、ビタミンD補給の効果は有意ではありませんでした(オッズ比[OR]:0.96、95%信頼区間[CI]:0.86~1.06)。
・最近の上気道感染のORは、血清25(OH)D値がベースラインで高かった集団(OR:0.92~1.00)と比較して<12ng/mLの集団(OR:0.64)では低くなりましたが、その差は有意ではありませんでした(交互作用のp=0.30)。
・事前に規定されたサブグループ(血清25[OH]D値<12ng/mLでビタミンD補給なし、255人)における最近の上気道感染のORは低くなりましたが、有意な差はみられませんでした(OR:0.60、95%CI:0.28~1.30)。
・ほかのサブグループにおける効果修飾因子を評価するための統計学的検出力は限定的でした。
 
以上より、健康な高齢者ではビタミンD補給によって上気道感染症リスクは低下しない可能性が高そうです。
 

参考:Effect of Daily Vitamin D Supplementation on Risk of Upper Respiratory Infection in Older Adults: A Randomized Controlled Trial | Clinical Infectious Diseases | Oxford Academic (oup.com)

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