title

ファイザー/ビオンテック製ワクチンの6ヵ月間有効性と安全性について

12/6/2021 9:30:02

新型コロナ

今日のポイント:少なくとも6ヵ月間は有効性が9割程度持続する

image

 ファイザー/ビオンテック製のワクチンを3週間隔(21日間隔)で2回接種した場合の長期ワクチン有効性および安全性に関するデータが待ち望まれていました。「ワクチン2回打ったらどれくらいの期間効果が持続し、長期的にも安全性は大丈夫なんでしょうか?」という質問に対する現段階での一つの答えになりそうです。

 複数の国が協力し研究した結果によると、16歳以上の参加者44,165人および12-15歳の参加者2,264人を、3週間隔(21日間隔)で2回同ワクチンを接種するグループとプラセボを接種するグループにランダムに分類しました。その結果、6ヵ月間のワクチン有効率は明らかな感染歴がない参加者で91.3%であり、時間の経過とともに徐々に低下しました。国別、年齢別、性別などで評価しても、ワクチン有効性は86~100%でした。ベータ株が猛威を振るっている南アフリカに至っては100%の有効性と報告されています。

 また、安全性に関しても観察期間中を通して安全性が確認され、有害事象の内容も許容範囲内と判断されています。 

 したがって最新のデータとして、ファイザー/ビオンテック製のワクチン2回接種によるワクチン有効性は最低でも6ヵ月程度持続していると考えられます。さらに長期的なデータを集めて、ワクチン有効性の期間が本当に6ヵ月なのかあるいは12ヵ月なのかなどを追跡調査していく必要がありそうです。(2021/10/08時点)

※placebo-controlled, observer-blinded, multinational, pivotal efficacy trial (国際共同プラセボ対照観察者盲検主有効性試験)

参考:Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine through 6 Months | NEJM

この記事が気に入ったらいいね・シェア!↓

PVアクセスランキング にほんブログ村
にほんブログ村 病気ブログへにほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へにほんブログ村 病気ブログ 新型コロナウイルス感染症へにほんブログ村 病気ブログ がんへ