日本での低気圧誘発性頭痛と性差
10/27/2024 10:00:06
その他
今日のポイント:低気圧誘発性頭痛は女性に多い
片頭痛は、女性に多い疾患であるが、低気圧誘発性頭痛発症に関しても調査を行いました。慶應義塾大学からの報告です。(BMC Research Notes誌、2024年7月23日号)
対象は、調査会社(マクロミル)のWebパネルよりランダムに抽出された20〜49歳の慢性片頭痛および緊張型頭痛患者としました。対象患者は、Webベースの自己記入式アンケートに回答しました。目標変数をHeadache Impact Test-6(HIT-6)の高スコア(56以上)または低気圧誘発性頭痛とし、ロジスティック回帰分析を行いました。
・対象患者数は、女性332例、男性337例でした。
・HIT-6高スコアは、頭痛発症時年齢が20歳以下、低気圧誘発性頭痛との関連が認められました。
【頭痛発症時年齢が20歳以下】オッズ比(OR):1.85、95%信頼区間(CI):1.15〜2.99、p=0.012
【低気圧誘発性頭痛】OR:2.11、95%CI:1.51〜2.94、p<0.001
・低気圧誘発性頭痛は、女性と有意な関連が認められました(OR:2.92、95%CI:2.12〜4.02、p<0.001)。
以上より、低気圧誘発性頭痛も女性に多い疾患であることが確認されました。
参考文献:
Sex-related differences regarding headache triggered by low barometric pressure in Japan - PMC (nih.gov)
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