ビタミンCと片頭痛
12/15/2024 10:00:04
今日のポイント:食事中のビタミンCで片頭痛を抑制できる可能性
ビタミンCと片頭痛の発症や重症度の低下を調査しました。中国・Sichuan Mental Health Centerからの報告です。(Journal of Human Nutrition and Dietetics誌オンライン版、2024年9月10日号)
1999〜2004年の国民健康栄養調査(NHANES)データを用いました。過去3ヵ月以内に重度の頭痛または片頭痛を経験した患者を、片頭痛患者として分類しました。食事中のビタミンC摂取量は、24時間食事想起システムを用いて評価しました。食事中のビタミンC摂取量と片頭痛との関連を評価するため、ロジスティック回帰モデル、制限付き3次スプライン(RCS)回帰、層別分析を用いました。
・本研究の参加者4,101例中、片頭痛患者は702例(17.12%)でした。
・人口統計学的共変量、ライフスタイル共変量、臨床検査値、身体検査、身体活動、食事共変量、合併症で調整した後、食事中のビタミンC摂取と片頭痛との間に逆相関があることが明らかとなりました(オッズ比[OR]:0.89、95%信頼区間[CI]:0.83〜0.96、p=0.002)。
・ビタミンC摂取量で分類すると、ビタミンC摂取量が最も多い(Q4)場合、最も少ない場合(Q1)と比較し、片頭痛の調整済みORは0.64(95%CI:0.49〜0.84)でした(p=0.001)。
・RCS回帰分析では、食事中のビタミンC摂取量と片頭痛との間に、直線的な逆相関が認められました(Pnon-linearity=0.449)。
・結果には一貫性が認められ、異なるグループ間で有意な相互作用が認められませんでした。
以上より、食事中のビタミンC摂取量と片頭痛との直線的な逆相関が認められました。
参考文献:
Association between dietary vitamin C intake and migraine in adults: A cross‐sectional study of the National Health and Nutrition Examination Survey - Zhao - Journal of Human Nutrition and Dietetics - Wiley Online Library
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