mRNAワクチン接種後の心筋炎・心膜炎
1/31/2022 9:30:02
新型コロナ
今日のポイント:コロナ罹患による心筋炎>ワクチン接種後の心筋炎
mRNAタイプのワクチン接種後に、特に若い男性でやや出現頻度の高いと言われている心筋炎や心膜炎ですが、実際はどのくらいの頻度でどの程度の症状なのかを知っておくことは重要です。正しく知り正しく恐れることが、誤った理解による不安を和らげる効果があります。
日本感染症学会の「COVID-19ワクチンに関する提言 第4版(2021/12/16)」によると、
- 10代から20代の男性の2回目接種後に多い
- 接種後1日から数日後に胸痛や胸部違和感で発症、心電図やトロポニン上昇※を認めるも軽症がほとんど
- 12~29歳男性で2回目接種100万回あたり40.6人、30歳以上で2.4人と報告(米国)
- COVID-19に罹患した場合は12~27歳で100万人あたり450人(米国)⇒COVID-19罹患による心筋炎リスク≫mRNAワクチン接種後の心筋炎リスク
- 国内では、ファイザー製ワクチン2回目接種後100万回あたり10代男性で15.7人、20代男性で13.2人
- モデルナ製ワクチンでは10代男性で81.8人、20代男性で48.8人
- そのうち心筋炎・心膜炎軽症者の割合は、ファイザー製で86%、モデルナ製で85%とほとんどが軽症
- 因果関係不明ながらも死亡例もそれぞれ4人、3人と報告あり
ワクチン後心筋炎に関する部分を見ると以上のような報告内容になっています。
客観的な数値部分も踏まえて、自分は接種する・しないの判断をしていただければと思います。
今後も皆さんの知りたい情報を随時記事にしていきたいと思います。
※トロポニン:心筋トロポニン。心筋細胞にあるタンパクのことで、心筋が障害を受けると血中濃度が上昇し、それを測定することで心筋の障害を推定することができる。
参考:COVID-19ワクチンに関する提言(第4版) (kansensho.or.jp)
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