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健康的な食事による心保護作用

8/19/2025 10:00:04

その他

今日のポイント:健康的な食事は体重が減らなくても心臓を守る

体重は変わらなくても、健康的な食生活により心臓の健康には良い影響を期待できることを示唆する研究結果が出ました。米ハーバード大学からの報告です。(European Journal of Preventive Cardiology、2025年6月5日)

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研究期間が18~24カ月に及ぶ3件の大規模な生活習慣介入研究のデータを統合して、食生活改善が体重や心臓の健康に影響を及ぼす検査値の変化を検討しました。解析対象者は合計761人で、平均年齢は50.4歳、男性89%、介入前のBMIは30.1だった。研究参加者は、低脂肪食、低炭水化物食、地中海食などの食事スタイルにランダムに割り付けされていました。

・介入前後での体重の変化は全体で-3.3kg(-3.5%)であり、-5%以上の体重減を達成した「減量成功群」が36%、体重が減らなかった(または増加した)「減量抵抗群」が28%、そして変化率-5~0%の群が36%でした。
・減量成功群は、心臓の健康に関する検査値も3群の中で最も大きく改善していました。
・しかし減量抵抗群であっても、内臓脂肪面積は有意に低下し(-7.15cm2、P<0.001)、HDL-C(善玉コレステロール)は有意に上昇しました(+1.16mg/dL、P=0.008)。
・また、脂肪細胞から分泌される食欲に関連するホルモンであるレプチンにも、有意な影響が認められました。

以上より、体重は変わらなくても、健康的な食生活により心臓の健康には良い影響を期待できることが示唆されました。


参考文献:
Individual response to lifestyle interventions: a pooled analysis of three long-term weight loss trials | European Journal of Preventive Cardiology | Oxford Academic

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