早寝と翌日の身体活動量
9/14/2025 10:00:04
今日のポイント:早い時間に寝ると翌日の運動量が増える
早い時間に寝ることと翌日の身体活動量について調査しました。モナッシュ大学(オーストラリア)からの報告です。(Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)、2025年6月30日)

本研究では、2種類の大規模な集団を対象に、就寝時刻や睡眠時間と翌日の身体活動時間との関連が調査されました。いずれの研究も参加者は成人であり、自由行動下で行われました。
・一つ目の研究には1万9,963人が参加し、2021年9月から翌年8月までの1年間、手首装着型のデバイスを用いて睡眠と身体活動が客観的に評価されました。
・599万5,080人日のデータの解析の結果、研究参加者の平均的な就寝時刻は23時頃でした。
・年齢や性別、BMI、季節などの影響を調整後、21時頃に就寝する人の日々の中~高強度身体活動(MVPA)時間は、23時頃に寝ている人よりも約15分長く、さらに1時まで起きている夜型の人との比較では約30分長くなりました。
・次に、同一個人内での日々の変動を解析しました。
・すると、普段よりも就寝時刻が早く睡眠時間が短い夜の翌日にはMVPA時間が有意に長く、反対に就寝時刻が遅く睡眠時間が長い夜の翌日のMVPA時間は有意に短いという関連が認められました。
・二つ目の研究は、参加者数が5,898人で、63万5,477人日分のデータが解析されました。
・この研究でも一つ目の研究と同様の傾向が認められました。
・また、普段よりも早く就寝し、かつ普段どおりの睡眠時間を確保した翌日のMVPA時間が最も長くなることが分かりました。
以上より、早い時間に寝ると翌日の運動量が増えることが明らかになりました。
参考文献:
Sleep duration and timing are associated with next-day physical activity: Insights from two large-scale wearable sensor studies | PNAS
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