ベンゾジアゼピンと認知症リスク
1/4/2026 10:00:05
今日のポイント
→BZDの使用は、認知症リスクの上昇と関連しており、半減期が長い薬剤で最も強い関連
ベンゾジアゼピン系薬剤(BZD)の使用量、投与期間、消失半減期が認知症発症と独立して関連しているかどうかを検証し、前駆期による交絡因子について検討を行いました。カナダ・Universite de Sherbrookeからの報告です。(Journal of the Neurological Sciences誌、2025年12月15日号)
Canadian Community Health Surveyから抽出したtorsade cohortを対象に、医療行政データベースにリンクした症例対照研究を実施しました。BZDの使用量、投与期間、消失半減期は、多変量条件付きロジスティック回帰を用いて解析しました。モデル1では、認知症リスク因子を調整しました。モデル2では、BZDの潜在的な適応症(不眠症、不安症、うつ病)についても調整しました。前駆症状の影響を検証するため、インデックス日を診断の1~10年前に変更しました。症例群は50歳以上の認知症患者とし、対照群は性別、年齢、フォローアップ調査、教育歴でマッチングさせました。
・症例群1,082例および対照群4,262例において、モデル1では、BZDの使用が認知症と関連していることが示唆されました(オッズ比[OR]:1.65、95%信頼区間:1.42~1.93)。
・認知症リスクは、半減期が長い薬剤(OR:2.81)のほうが、半減期が中程度の薬剤(1.57)よりも高くなりました。
・モデル2では、180日超の慢性的なBZDの使用は、診断前4年以内において、認知症リスクとの関連が認められました。
以上より、BZDの使用は、認知症リスクの上昇と関連しており、半減期が長い薬剤で最も強い関連が認められました。BZDの慢性的な使用との関連が4年間の前駆症状に限定されていることも示唆されました。
参考文献:
Association between benzodiazepines and dementia: A case-control study from Canadian health surveys and medico-administrative databases - Journal of the Neurological Sciences
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