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標準治療とは

4/10/2022 10:00:00

がん

今日のポイント:標準治療とは、現在までに最も科学的根拠のある確立された治療法


 【標準治療】という言葉に医師と患者さんの間でギャップがあるように感じるときがあります。患者さんから「標準治療よりももっと良い治療があるんじゃないか?」という質問を受けることがあるからです。標準という言葉に影響されていると思われますが、今日はこの標準治療とはどういう意味で標準なのかを解説していきます。

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 標準治療とは、「現在までに科学的根拠(エビデンス)のレベルが最も高く、一般的にその疾患において最良の治療であることが確立された治療」という意味です。これまでの医学の歴史において、ある一つの疾患に対して非常に多くの玉石混交の治療法が存在していましたが、それらのデータを集め互いに比較し科学的に検討した結果、最も得られるメリットと生じ得るリスクのバランスを含めて総合的に最も優れていると判断された治療法のことです。この標準治療は日本だけでなく世界的に常にアップデートされ、それに合わせて標準治療も時代とともに進化しています。

 皆さんもご存じの通り、科学・医療というものは常に日進月歩で進歩しています。その中で最先端治療というものもあり、患者さんによっては最先端治療が最も優れていると誤解されている方もいらっしゃいます。最先端治療はこれまでの治療効果以上の治療成績が見込めることもありますが、必ずしも現在までに100%確立された治療法ではなく、臨床成績をこれからまとめて数値化し、これまでの標準治療の治療成績と比較する必要があります。したがって最先端治療が将来的に標準治療になる(最良の治療)こともあれば、そうならないこともあります。

 実際の現場では、標準治療だからと言って患者さんにそのまま適応にならない場合も多々あります。患者さんの全身状態や人生に対する考え方、周囲家族のサポート環境、その他医療機関側の医療環境などによって総合的に判断される場合が多いです。そのため主治医とよく相談し、納得の上で治療方針を最終決定することを強くお勧めします。


参考: 標準治療:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)

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