東京五輪で傷病発生率の多かった種目は〇〇
6/15/2023 10:00:04
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今日のポイント:マラソンと競歩は、全体として傷病発生率が最も高い
東京オリンピックの開催期間中、アスリート達にはどのようなけがや病気が多かったか調べた研究を報告します。国士館大学体育学部スポーツ医科学科からの発表です。(British Journal of Sports Medicine誌オンライン版、2023年4月13日号)
本研究は、2021年7月21日~8月8日のオリンピック競技期間中の傷病の発生を分析しました。1万1,420人のアスリートと31万2,883人の大会関係者を後ろ向き研究で調査ましした。
- アスリートの傷病の合計は567人(416人がけが、51人非熱関連疾患、100人が熱関連疾患)でした。
- 大会関係者の傷病の合計は541人(255人がけが、161人非熱関連疾患、125人が熱関連疾患)でした。
- アスリート1,000人当たりの傷病者発生数は50人、病院搬送数は5.8人でした。
- マラソンと競歩は、全体として傷病発生率が最も高くなりました(17.9%、n=66)。
- (参加者1人当たり)負傷の発生率が最も高かった競技は、ボクシング(13.8%、n=40)、スポーツクライミング(12.5%、n=5)、スケートボード(11.3%、n=9)の順で、軽傷の発生率が最も高くなりました(ゴルフは除く)。
- 参加者の感染症については、過去の夏季オリンピックよりも少なくなりました。
- アスリートの熱中症100人のうち、50人はマラソンと競歩で発生しました。
- 熱中症で病院に搬送されたのは6人のみで、入院を必要とした人はいませんでした。
以上より、マラソンと競歩は熱中症を含む傷病率が一番高くなりました。
参考:Acute in-competition medical care at the Tokyo 2020 Olympics: a retrospective analysis | British Journal of Sports Medicine (bmj.com)
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