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健康維持と歩数

9/24/2023 10:00:05

その他

今日のポイント:3,000歩弱でも全死因死亡と心血管疾患のリスク低減
 

健康維持と歩数の関係を調べた研究を紹介します。オランダ・ラドバウド大学医療センターからの報告です。(Journal of the American College of Cardiology誌オンライン版、2023年9月6日号)

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一般集団における歩数と健康アウトカムとの関連を評価するためにメタ解析を行いました。MEDLINEとEMBASEを用いてデータベース開設から2022年10月まで検索し、歩数計や加速度計などで客観的に測定した1日の歩数と、全死因死亡または心血管疾患(CVD)の発症を評価した縦断研究を特定しました。解析には一般化最小二乗法とランダム効果モデルが用いられました。

  • メタ解析には12件の研究から11万1,309人を含めました。
  • 2,000歩/日(参考:約20分の歩行)の集団と比べて、有意なリスク減少が認められたのは、全死因死亡では2,517歩/日(調整後ハザード比[aHR]:0.92、95%信頼区間[CI]:0.84~0.999)、CVD発症では2,735歩/日(aHR:0.89、95%CI:0.79~0.999)でした。
  • 歩数が増えるほど全死因死亡およびCVDリスクは非線形に低下し、至適歩数はそれぞれ8,763歩/日(aHR:0.40、95%CI:0.38~0.43)および7,126歩/日(aHR:0.49、95%CI:0.45~0.55)でした。
  • 総歩数に関係なく、歩数速度が速いほど全死因死亡のリスクが低下しました。

 
以上より、3,000歩弱という少ない歩数であっても有意に全死因死亡および心血管疾患(CVD)のリスクが低減しました。


参考:Relationship of Daily Step Counts to All-Cause Mortality and Cardiovascular Events - ScienceDirect

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