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塩野義コロナ治療薬、最新情報

10/9/2022 10:00:03

新型コロナ

今日のポイント:経口コロナ治療薬、第II/III相Phase 3 partで良好な結果
 

塩野義製薬が開発中の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬のエンシトレルビル フマル酸(S-217622)について、第II/III相臨床試験Phase 3 partにおいて良好な結果を得たことを発表しました。(塩野義製薬プレスリリース、9月28日)

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  • 申請用量(低用量)の本剤投与により、対象患者集団においてCOVID-19の5症状が消失するまでの時間は、プラセボ群と比較して約24時間短縮され、統計学的に有意な症状改善効果が確認されました(p=0.04)。
  • 症状消失までの時間の中央値は、本剤の申請用量投与群167.9時間vs.プラセボ群192.2時間でした。
  • 投与4日目(3回投与後)のベースラインからのウイルスRNA変化量は、プラセボ群と比較して1.4 log10コピー/mL以上大きく(p<0.0001)、これまでに実施された臨床試験と同様に優れた抗ウイルス効果が示されました。
  • いずれの用量においても、本剤の投与による重篤な副作用や死亡例の報告はなく、これまでの試験と同様の良好な忍容性と安全性が確認されました。
  • 比較的高頻度に見られた副作用は、これまでの試験でも観察された高比重リポ蛋白の減少および血中トリグリセリドの上昇でした。

 
実臨床での使用まではもうしばらく時間がかかりそうですが、今後の試験結果に期待しましょう。


参考:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬エンシトレルビル フマル酸(S-217622)の 第2/3相臨床試験 Phase 3 partにおける良好な結果について(速報)|塩野義製薬 (shionogi.com)

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