title

食事頻度とうつ病の関係

10/30/2025 10:00:04

メンタルヘルス

今日のポイント:1日の食事回数が3回以下および4.6回以上、夜間の絶食期間が10.8時間以下および14.9時間以上ではうつ病リスク

1日の食事回数および夜間の絶食期間とうつ病との関連を調査しました。中国・ハルビン医科大学のからの報告です。(Journal of Affective Disorders誌、2025年12月15日号)

image

対象は、2005〜18年の米国国民健康栄養調査(NHANES)より抽出した2万9,035人としました。うつ病の定義は、こころとからだの質問票(PHQ-9)総スコア10以上としました。1日の食事回数で定量化し、夜間の絶食期間は1日の最後の食事と最初の食事を調査することで評価しました。重み付けロジスティック回帰モデル、制限付き3次スプライン(RCS)、媒介分析を実施しました。

・1日の食事回数が3.6〜4.0回の場合と比較し、3回以下の場合(オッズ比[OR]:1.28、95%信頼区間[CI]:1.11〜1.49)および4.6回以上の場合(OR:1.17、95%CI:1.01〜1.34)において、うつ病リスクの上昇が認められました。
・夜間の絶食期間が12.1〜13.3時間の場合と比較し、10.8時間以下の場合(OR:1.32、95%CI:1.14〜1.52)および14.9時間以上の場合(OR:1.37、95%CI:1.19〜1.59)において、うつ病リスクの上昇が認められました。
・関連性を示すU字型の平滑化曲線により、これらの知見はさらに裏付けられました。
・この関連性において、血中尿素窒素とグロブリンが媒介的な役割を果たしていることが示唆されました。
・1日のエネルギー摂取量が少ない人は、1日の食事回数および夜間の絶食期間がうつ病に及ぼす影響がより有意でした(pinteraction<0.05)。

以上より、1日の食事回数が3回以下および4.6回以上、夜間の絶食期間が10.8時間以下および14.9時間以上は、うつ病の独立したリスク因子であることが示唆されました。


参考文献:
U-shaped association between daily eating frequency and nighttime fasting duration and depression in NHANES 2005–2018 - ScienceDirect

この記事が気に入ったらいいね・シェア!↓

PVアクセスランキング にほんブログ村
にほんブログ村 病気ブログへにほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へにほんブログ村 病気ブログ 新型コロナウイルス感染症へにほんブログ村 病気ブログ がんへ