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OTC薬乱用と精神症状発症リスク

5/6/2025 10:00:04

その他

今日のポイント:特にデキストロメトルファンは、精神疾患の慢性傾向と関連

市販(OTC)薬の誤用や乱用と精神症状発症リスクの関連を調査しました。イタリア・G. D'Annunzio Universityからの報告です。(Current Neuropharmacology誌オンライン版、2025年2月18日)

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PubMed、Scopus、Web of Scienceのデータベースを用いて関連研究を特定し、システマティックレビューを実施しました。検索ワードには、ジフェンヒドラミン、プロメタジン、クロルフェニラミン、ジメンヒドリナート、デキストロメトルファン、プソイドエフェドリン、コデインベースの鎮咳薬、乱用、誤用、渇望、依存症を用いました。レビューおよび動物実験の研究は除外しました。PRISMAガイドラインに従い、データを収集しました。

・2,677件中46件の関連研究を分析しました。
・抗ヒスタミン薬、デキストロメトルファン、その他のOTC薬を乱用すると、妄想、幻覚、思考障害などの精神症状を引き起こす可能性が示唆されました。
・とくにデキストロメトルファンは、精神疾患の慢性傾向と関連していました。
・他の薬剤は、一般的に急性の薬剤誘発性精神症状を引き起こしました。

以上より、OTC薬を乱用すると、妄想、幻覚、思考障害などの精神症状を引き起こすことが示唆されました。


参考文献:
Over-the-counter Psychosis: A Systematic Review of the Misuse of Antihistamines, Cough Medicines, and Decongestants and the Risk of Developing Psychosis | Bentham Science

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