PM2.5とマラソン選手
2/16/2025 10:00:05
その他
今日のポイント:PM2.5が多いとマラソン選手の記録が低下する
PM2.5とマラソン選手の記録の関係を調査しました。米ハーバード大学からの報告です。(Sports Medicine、2024年12月18日)

米国で定期的に行われている9件の大規模なマラソン大会の2003~2019年のデータ(計140大会分)を利用して、選手の完走タイムと当日の大気汚染レベル(PM2.5濃度)との関連を検討しました。解析対象サンプル数は、男性が150万6,137件、女性は105万8,674件でした。
・解析の結果、大会当日のPM2.5濃度が1μg/m3高いごとに、男性選手の平均完走時間は32秒(95%信頼限界30~33)、女性選手は25秒(同23~27)長いことが分かりました。
・また、完走タイムの中央値で全体を二分して比較すると、記録が上位の選手の方が、大気汚染による記録低下の影響がより強く認められました。
以上より、PM2.5が多いとマラソン選手の記録が低下することが明らかになりました。
参考文献:
Running on Fumes: An Analysis of Fine Particulate Matter’s Impact on Finish Times in Nine Major US Marathons, 2003–2019 | Sports Medicine
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