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妊婦、コロナ中等症以上のリスク因子

10/11/2022 10:00:00

新型コロナ

今日のポイント:ワクチン2回接種未満、妊娠中期以降などは中等症以上リスク
 

妊婦さんがコロナ感染により中等症~重症リスクになるのはどのような場合なのでしょうか。今回はこのような疑問に答えてみます。国立成育医療研究センターと国立国際医療研究センターの研究チームは、デルタ株・オミクロン株流行期における妊婦の新型コロナウイルス感染症入院例を分析し研究結果を発表しました。

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2021年8月~2022年3月までの間に登録された妊婦のCOVID-19入院患者310人(デルタ期:111人、オミクロン期:199人)を対象に実施されました。

  • 期間中に1万4,006人の患者情報が登録され、そのうち研究対象となった妊婦の入院患者は310人(無症状患者38人を除く)でした。そのうち、デルタ期の妊婦は111人、オミクロン期の妊婦は199人でした。
  • オミクロン期の患者は、デルタ期の患者に比べて鼻汁(26.1% vs.15.3%)、咽頭痛(52.8% vs.37.8%)が多く、倦怠感(29.6% vs.43.2%)、嗅覚障害(1.5% vs.18.9%)・味覚障害(2.5% vs.16.2%)が少ないという結果でした。
  • 本研究の定義による中等症-重症患者と軽症患者の多変量解析では、デルタ株流行期、妊娠中期以降のオッズ比はそれぞれ2.25(95%信頼区間[CI]:1.08~4.90、p=0.035)、2.08(1.24~3.71、p=0.008)とそれぞれ有意に中等症-重症と関連していることがわかりました。
  • 一方、ワクチン2回接種完了はオッズ比0.34(95%CI:0.13~0.84、p=0.021)と、中等症-重症となることを防ぐ方向に関連していることが判明しました。
  • 同様の検討をオミクロン株流行期の患者に限って実施したところ、ワクチン接種についてはオッズ比0.40(95%CI:0.15~1.03、p=0.059)と有意差は認めませんでした。


以上より、中等症-重症に至った患者は「デルタ期の患者」「妊娠中期以降」「ワクチン2回接種未完了」の患者が多いことが判明しました。


参考:Comparison of clinical characteristics of COVID-19 in pregnant women between the Delta and Omicron variants of concern predominant periods - Journal of Infection and Chemotherapy (jiac-j.com)

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