塩野義製薬コロナ飲み薬の効果とは？～安全性編〜

今日のポイント：試験中止となるような重篤な有害事象なし


　前回に引き続き塩野義製薬の新薬経口コロナ治療薬に関するデータを紹介します。今回は「安全性」に関わる部分を紹介していきます。
　治療薬内服に伴う有害事象は見られましたが、いずれも試験中止となるような重篤なものは認められませんでした。

具体的には、上咽頭炎、頭痛、鼻痛、脂質異常、肝機能障害などを認めました。いずれも軽度のものでした。

　本研究から、比較的安全に一定の効果を得られる新規経口薬として期待がもてると思います。一部マスコミの報道によると、2022年3月末までに100万人分の治療薬が使用できるように増産体制を整えているとのことです。近い将来、国内でのコロナ治療のキードラッグになっているかもしれませんね。


参考：COVID-19治療薬「S-217622」に関する説明会