title

短時間高強度の運動で慢性疾患リスクは低下するか?

6/14/2026 10:00:05

その他

今日のポイント
→短時間でも高強度の運動で慢性疾患リスクは低下する

短時間高強度の運動で慢性疾患のリスクは低下するか調査しました。中南大学(中国)湘雅公衆衛生学院からの報告です。(European Heart Journal、2026年3月29日)

image

今回、UKバイオバンク参加者を対象に、総運動量に占める高強度運動の割合(%VPA)と8種類の慢性疾患および死亡との関連を検討しました。参加者のうち9万6,408人(平均年齢61.9歳、女性56.3%)の運動量はデバイスで測定されており、37万5,730人(自己申告群、平均年齢56.2歳、女性52.2%)は自己申告により運動量が報告されていました。慢性疾患は、主要心血管イベント(MACE)、心房細動、2型糖尿病、免疫介在性炎症性疾患、代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)、慢性呼吸器疾患、慢性腎臓病(CKD)、認知症を対象としました。

・デバイス測定データのある参加者の追跡期間中央値は8.8~8.9年で、この間にMACEが9,366件、心房細動が4,123件、2型糖尿病が2,210件、免疫介在性炎症性疾患が1,721件、MASLDが1,706件、慢性呼吸器疾患が2,873件、CKDが2,565件、認知症が942件、死亡が4,219件発生しました。
・解析の結果、%VPAの増加に伴い全ての慢性疾患リスクが低下する非線形の逆相関が認められました。
・この関連は、総運動量で調整後も一貫していました。
・また、%VPAが4%超の群では0%の群と比較して、慢性疾患のリスクが約29%(心房細動、ハザード比0.708)~63%(認知症、同0.368)低くなりました。
・さらに、関節リウマチや乾癬などの免疫介在性炎症性疾患では、運動強度が特に重要で総運動量の影響は小さい一方、2型糖尿病やMASLD、CKD、全死因死亡では、総運動量と運動強度の両方が疾患リスクに比較的バランス良く寄与していることが示されました。

以上より、毎日、ほんの数分でも強めの運動を取り入れるだけで、主要心血管イベントや心房細動、2型糖尿病などの慢性疾患リスクを下げるのに役立つ可能性が示されました。


参考文献:
Volume vs intensity of physical activity and risk of cardiovascular and non-cardiovascular chronic diseases | European Heart Journal | Oxford Academic

この記事が気に入ったらいいね・シェア!↓

PVアクセスランキング にほんブログ村
にほんブログ村 病気ブログへにほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へにほんブログ村 病気ブログ 新型コロナウイルス感染症へにほんブログ村 病気ブログ がんへ