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小児多系統炎症性症候群

3/20/2022 9:30:03

新型コロナ

今日のポイント:オミクロン株の流行により、今後国内でも増加が懸念される


 「小児多系統炎症性症候群」とは、あまり聞きなれない用語かもしれませんが、欧米を中心にコロナ禍で発症を確認されている疾患です。重症化するリスクもあるため注意が必要な疾患です。本日はあまり聞き馴染みのない方も多いと予想される本疾患について勉強しましょう。

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 欧米では2020年2月以降のコロナパンデミックに伴い、20歳以下の感染者に複数の臓器に生じる強い炎症を認める疾患を小児多系統炎症症候群として報告しました。その中には川﨑病と類似した症例も含まれていました。無症状または軽症のコロナ罹患2~6週間後に、高熱、消化器症状(下痢、嘔吐、腹痛など)、血圧低下、心不全などを示し、中には川﨑病の症状に類似した症状(発疹、眼球結膜充血、口腔粘膜の発赤、いちご舌など)を示す場合もあります。また同時に多くの炎症性マーカーが上昇します。
 日本小児科学会・日本集中治療医学会の小児重症COVID-19 registryによると、2021年7月~2022年1月までに11例の小児多系統炎症性症候群が報告されています(うち死亡0例)。その合併率は欧米のそれに比べるとはるかに少ないとされています。ただし、報告された症例の中には急性心筋炎の診断となり、ショック状態に陥った症例もいたため注意が必要です。
 今後、オミクロン株の流行により小児のコロナ感染例の報告も増え、本疾患の報告も増えることが懸念されています。


参考:新型コロナウイルス感染症 診断の手引き

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