生活リズムと糖尿病
10/15/2023 10:00:05
その他
今日のポイント:生活パターンが夜型の女性は、糖尿病になりやすい
生活パターンと糖尿病のなりやすさについて調査報告がありました。米ブリガム・アンド・ウイメンズ病院から研究報告です。(Annals of Internal Medicine、2023年9月12日)
米国で行われている看護師対象研究(Nurses’ Health Study II)のデータを用いて行われました。2009年時点で、がん、心血管疾患、糖尿病の既往歴のなかった45~62歳の女性看護師6万3,676人を2017年まで追跡し、アンケートで把握したクロノタイプは、35%が朝型、11%が夜型で、その他は朝型でも夜型でもないと判定されていました。
- 46万9,120人年の追跡で1,925人が糖尿病を発症しました。
- 朝型の人に比べて夜型の人の糖尿病発症リスクは72%高く〔ハザード比(HR)1.72(95%信頼区間1.50~1.98)〕、朝型でも夜型でもない人は21%ハイリスクでした〔HR1.21(同1.09~1.35)〕。
- ただし、この関連の大部分は生活習慣によって説明できました。
- 具体的には、朝型の人に比べて夜型の人は、そのような不健康な生活習慣の人が54%(49~59)多くなりました。
- また、最も健康的な生活習慣と判定された群に占める夜型の人の割合は6%でしたが、最も非健康的な生活習慣と判定された群では25%を夜型の人が占めていました。
- しかし、年齢やBMI、交代勤務、糖尿病の家族歴などのほかに、身体活動量や食事の質などの生活習慣関連因子の影響を調整してもなお、朝型の人を基準とする夜型の人の糖尿病リスクは19%高くなりました(HR1.19(1.03~1.37)〕。
以上より、夜型の生活パターンの女性は、糖尿病になりやすいことが示されました。
参考:Chronotype, Unhealthy Lifestyle, and Diabetes Risk in Middle-Aged U.S. Women: A Prospective Cohort Study: Annals of Internal Medicine: Vol 0, No 0 (acpjournals.org)
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