ワクチン後心筋炎の確率が最も高いのは、、、
2/24/2022 9:30:02
新型コロナ
今日のポイント:ワクチン後心筋炎のリスクが最も高いのは16~17歳、男性
コロナワクチン接種後の副反応のひとつとして考えられている心筋炎ですが、これまでは大ざっぱに「若年男性のリスクが高い」という程度の理解でした。しかし今回JAMA誌(2021年1月25日)から、より具体的なデータが届いたので紹介します。
米国CDCの研究者らが、米国ワクチン有害事象システム(VAERS)を基にして研究結果を報告しました。
2020年12月14日~2021年8月31日までの間にファイザー社製またはモデルナ製ワクチンを接種した米国の12歳以上1億9,240万5,448人、計3億5,410万845回を対象に調査しました。
- VAERSへの心筋炎の報告はCDCの医師、公衆衛生の専門家および第三者の専門家によって評価されました。
- VAERSへの心筋炎の報告は1,991例、このうちCDCが定義した心筋炎は1,626例でした。
- 年齢及び性別でそれぞれ算出し、2017年~2019年の心筋炎のデータと比較検討しました。
- 心筋炎報告の年齢中央値は21歳、症状発症までの期間中央値は2日で、82%(1,334例)は男性で、接種後7日以内の心筋炎粗報告率は男女ともに複数の年齢層で予測率を超えました。
- ワクチン100万回あたりの心筋炎報告率は、12~15歳男性で70.7、16~17歳男性で105.9、18~24歳男性で52.4~56.3程度であり、2回目接種後が有意に高いとされました。
本研究は、報告者の自発的な報告に依存するため、心筋炎の情報が多種多様であり、過少にも過大にも評価される可能性があるとされます。
こういったデータも参考にしつつ、それぞれの方がワクチン接種のメリット・デメリットを判断してほしいと思っています。
参考:Myocarditis Cases Reported After mRNA-Based COVID-19 Vaccination in the US From December 2020 to August 2021 | Cardiology | JAMA | JAMA Network
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