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禁煙と心房細動リスクの関係

12/24/2024 10:00:05

その他

今日のポイント:禁煙すると心房細動のリスクは速やかに低下する


禁煙と心房細動のリスクについて調査しました。米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)からの報告です。(JACC: Clinical Electrophysiology、2024年9月11日)

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英国の大規模疫学研究「UKバイオバンク」に参加している現喫煙者や元喫煙者、14万6,772人(平均年齢57.3±7.9歳、女性48.3%)のデータが用いられました。このうち10万5,429人(71.8%)は元喫煙者、3,966人(2.7%)は研究期間中に禁煙した人で、3万7,377人(25.5%)は喫煙を続けていました。

・平均12.7±2.0年の追跡で、1万1,214人(7.6%)が心房細動を発症しました。
・年齢、性別、人種、BMI、教育歴、心血管合併症の既往、飲酒習慣、累積喫煙量(パックイヤー)を調整した上で心房細動の発症リスクを比較しました。
・結果、現喫煙者を基準として元喫煙者ではリスクが13%低く(ハザード比〔HR〕0.87〔95%信頼区間0.83~0.91〕)、研究期間中に禁煙した人では18%低くなりました(HR0.82〔同0.70~0.95〕)。

以上より、禁煙に成功するとそのリスクは速やかに低下することが明らかになりました。


参考文献:
Smoking Cessation and Incident Atrial Fibrillation in a Longitudinal Cohort - ScienceDirect

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