高齢者の健康関連QOL低下に最も強い関連がある予測因子は?
2/17/2026 10:00:00
今日のポイント
→最も強く予測していたのは睡眠の質の悪化
最大12年間にわたり縦断的に収集された日本の地域在住高齢者データを用いて健康関連QOLの長期的な変化パターンとその予測因子を調査しました。名古屋大学からの報告です。(Scientific Reports誌、2025年12月7日号)
2007~18年の「岩木健康増進プロジェクト健診」のデータを解析し、国際的な健康関連QOL指標であるSF-36下位尺度をもとに加齢に伴う身体的・精神的なQOLの変化を分析する縦断研究を実施しました。
・解析には、2007~18年の岩木健康増進プロジェクト健診に参加した60歳以上の910人のデータを用いました。
・女性が588人(64.6%)で、年齢中央値は男女ともに64.0歳でした。
・潜在クラス混合モデルで解析した結果、身体的役割機能と精神的役割機能は年齢とともに一律に低下するわけではなく、ベースライン時のスコアが同様に高値であっても維持する群と急速に低下する群に分かれました。
・身体的役割機能と精神的役割機能の低下に共通する最も一貫して関連していた予測因子は睡眠の質の悪化でした。
・身体的役割機能低下のその他の予測因子は、週1回以上の運動習慣がない、開眼片足立ちテストの成績不良でした。
・精神的役割機能低下のその他の予測因子は、抑うつ傾向、過体重/肥満でした。
・就寝時刻・入眠時刻・起床時刻などの睡眠習慣は、健康関連QOLと関連しませんでした。
以上より、日常生活機能に関連する健康関連QOLを維持するためには、日中の眠気を予防するために睡眠の質を向上させることが重要だとわかりました。
参考文献:
Longitudinal trajectories of health-related quality of life and their predictors among community-dwelling older adults | Scientific Reports
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