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認知症高齢者は診断の何年前から自動車事故リスクが高いか

10/11/2026 10:00:00

認知症

今日のポイント
→自動車事故の発生率は、認知症診断前のすべての期間において高い値であった

アルツハイマー病およびアルツハイマー関連認知症(ADRD)の患者は、認知機能の低下により自動車事故のリスクが高まるが、診断のどのくらい前から事故発生率が高まるのか調査しました。米国・ブラウン大学 Nina R. Joyce氏らからの報告です。(Journal of the American Geriatrics Society誌オンライン版、2026年8月6日号)

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2010~17年にADRDと診断されたニュージャージー州のメディケア受給者(69歳以上)を対象(ADRD群)に、マッチング・コホート研究を実施しました。対照群を2つ設定しました。1つはネガティブコントロール群として、ADRDを有さず、かつ急性心筋梗塞、喘息、慢性閉塞性肺疾患、糖尿病のいずれかを有する患者を選定しました。もう1つは、非ADRD群として、復元抽出法を用いて、性別、年齢、診断または請求が行われた暦四半期を基準にマッチさせ、選定しました。診断前6ヵ月、1、2、3年における自動車事故発生率はカイ二乗検定を用いて比較し、事故の経時的傾向を調べるために月ごとの発生率をプロットしました。

・2010~17年にADRDと診断された対象者4万3,115例を特定しました。
・自動車事故の発生率は、診断前のすべての期間において、非ADRD群やネガティブコントロール群よりも、ADRD群で高い値を示しました。
【6ヵ月】2.99%vs.2.31~2.53%
【1年】5.26%vs.4.18~4.65%
【2年】9.52%vs.7.88~8.67%
【3年】13.64%vs.11.29~12.37%
・群間差は統計学的に有意であったが、絶対差は小さくなりました。
・ADRD群は、診断前の期間に複数回の事故を起こす傾向が認められましたが、複数回の事故は全体としてまれでした(3%未満)。
・事故発生率からは、指標となる診断に至るまでの数年間における認知機能低下の明確な兆候は認められませんでした。

以上より、自動車事故の発生率は、診断前のすべての期間において、非ADRD群やネガティブコントロール群よりも、ADRD群で高い値を示されました。


参考文献:
A Motor Vehicle Crash as an Early Signal of Alzheimer's Disease and Related Dementias - Joyce - Journal of the American Geriatrics Society - Wiley Online Library

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