抗うつ薬と骨量減少
4/25/2023 10:00:04
メンタルヘルス
今日のポイント:抗うつ薬内服で骨量減少の可能性あり
イタリア・Magna Graecia Universityより、抗うつ薬、特にセロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)と骨密度(BMD)の関連を調査しました。(Orthopedic Reviews誌、2022年10月13日号)
抗うつ薬およびBMDをキーワード(英語のみ)として、2021年6月までに公表された文献をPubMed/Medline、Cochraneデータベース、Scopusライブラリより検索し、PRISMAガイドラインに従ってシステマティックレビューおよびメタ解析を実施しました。
- 定性分析には18件、定量分析には5件の文献を含めました。
- さまざまなサブタイプのうつ病患者4万2,656例を対象に分析を行いました。
- 研究の内訳は、SSRIのみを使用した研究が10件、SSRIと三環系抗うつ薬を使用した研究が6件、2種類以上の抗うつ薬を併用した研究が2件でした。
- 最新カテゴリの抗うつ薬(ボルチオキセチン、esketamineなど)を使用した研究は含まれませんでした。
- 全体として、SSRIによるBMD減少(平均:0.28、95%CI:0.08~0.39)の有意な影響が観察されました。
以上より、セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の使用がBMD減少と関連している可能性が示唆されました。
参考:The use of antidepressants is linked to bone loss: A systematic review and metanalysis | Published in Orthopedic Reviews (openmedicalpublishing.org)
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