コロナ感染拡大と祝日の影響
3/5/2024 10:00:05
新型コロナ
今日のポイント:祝日のコロナ感染伝播は大阪で最も割合が大きい
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の伝播と祝日の活動影響を調査しました。京都大学からの報告です。(Epidemiology and Health誌オンライン版、2024年1月22日)
2020年2月15日~2021年9月30日における北海道、東京、愛知、大阪の4都道府県におけるCOVID-19発症と流動性のデータを収集し、祝日の感染頻度の増加を評価しました。推定された実効再生産数と、調整前後の流動性、祝日、非常事態宣言を関連付けるモデルを作成しました。必須の入力変数として祝日を含めた最も適合性の高いモデルを、祝日がない場合の有効再生産数の反事実を計算するために使用しました。
・祝日における実効再生産数の増加率(平均)は、北海道5.71%、東京3.19%、愛知4.84%、大阪24.82%でした。
・祝日の影響で増加した感染者数の合計は、北海道580例(95%信頼区間:213~954)、東京2,209例(同:1,230~3,201)、愛知1,086例(同:478~1,686)、大阪5,211例(同:4,554~5,867)でした。
以上より、祝日では大阪で最もコロナ感染伝播の割合が大きく東京で最も小さかったことが示唆されました。
参考:Public holidays increased the transmission of COVID-19 in Japan, 2020-2021: a mathematical modelling study - PubMed (nih.gov)
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