朝食後の歯みがきで高血圧リスクを下げられる
1/15/2026 10:00:04
今日のポイント
→朝食後の歯みがきが高血圧リスク低下と関連
朝食後に歯を磨く習慣が高血圧の有病率低下と独立して関連するのか調査しました。鹿児島大学大学院からの報告です。(Scientific Reports、2025年10月9日)
鹿児島大学と垂水市による共同研究「垂水研究」の横断データを用い、垂水市在住の40歳以上の住民1,024人を対象としました。歯みがき習慣を調べるため、参加者には起床時、朝食前後、昼食後、夕食前後、就寝前の各タイミングにおける歯みがきの有無と頻度を質問票で回答してもらいました。高血圧は、収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg以上、または降圧薬使用者と定義しました。群間比較にはt検定とカイ二乗検定を用い、歯数の比較にはウィルコクソンの順位和検定を用いました。高血圧を従属変数、歯みがき習慣を独立変数として、単変量および多変量ロジスティック回帰解析(モデル1:年齢・性別で調整、モデル2:BMIや喫煙歴・薬物使用・総エネルギー摂取量などの生活習慣で追加調整)を実施しました。最終的な解析対象には940人(男性361人、平均年齢67歳)が含まれました。このうち、529人(56.3%)が高血圧群、411人(43.7%)が非高血圧群に分類されました。
・全体の歯みがき実施率は、起床時33%、朝食前8%、朝食後69%、昼食後48%、夕食前4%、夕食後42%、就寝前51%でした。
・歯を1日3回以上磨く参加者は合計476人(51%)でした。
・高血圧群は非高血圧群に比べ、朝食後(P<0.001)・昼食後(P<0.001)・就寝前(P=0.022)の歯みがき頻度が低く、また1日3回以上磨く頻度の高い参加者も少なくなりました(P<0.001)。
・単変量ロジスティック回帰解析では、朝食後(オッズ比[OR]0.577、95%信頼区間[CI]0.433~0.768、P<0.001)、昼食後(OR 0.571、95%CI 0.441~0.741、P<0.001)、就寝前(OR 0.737、95%CI 0.569~0.955、P=0.021)の歯みがき、さらに1日3回以上の歯みがき頻度(OR 0.554、95%CI 0.427~0.719、P<0.001)が、いずれも高血圧リスクの低下と有意に関連していました。
・次に多変量ロジスティック回帰解析を実施しました。
・年齢・性別のみ調整したモデル1では、朝食後の歯みがき(OR 0.604、95%CI 0.444~0.823、P=0.001)および1日3回以上の歯みがき(OR 0.735、95%CI 0.554~0.973、P=0.032)が、高血圧リスクの低下と有意に関連していました。
・さらに、追加調整したモデル2では、朝食後の歯みがきのみが独立して高血圧リスクの低下と関連していました(OR 0.688、95%CI 0.496~0.954、P=0.025)。
以上より、歯みがき習慣、特に朝食後の歯みがきは、高血圧リスクの低下と独立して関連する可能性が認められました。
参考文献:
Association between toothbrushing habits and hypertension in the general population | Scientific Reports
この記事が気に入ったらいいね・シェア!↓

