ワクチン未接種による感染リスクは接種者の●倍?!
2/2/2022 9:30:02
新型コロナ
今日のポイント:ワクチン未接種者は接種者に比べて4倍程度発症率が高く、感染リスクは1.5~4倍程度高い
これまでは「ワクチン有効率」等のようにワクチン接種者にフォーカスを当てた研究が多かったですが、今回はワクチン未接種者にフォーカスを当てた興味深い研究報告があったのでご紹介します。
2021年5月1日~8月7日の期間に、全米4,094ヶ所で検査を受けた18歳以上の症候性患者123万7,097例を対象にした。女性は73万2,850例(59.2%)、男性は50万3,303例(40.7%)、性別不明は944例(0.1%)でした。
- 64万5,604例(52.2%)はワクチン未接種、59万1,493例(47.8%)はワクチン接種者でした。そのうち33万5,341例(27.1%)がファイザー製を、20万7,250例(16.8%)がモデルナ製を、4万8,902例(4.0%)がJ&J製を接種していました。
- ワクチン未接種者の感染リスクは、モデルナ製よりも412%、ファイザー製よりも287%、J&J製よりも159%も高いとの結論でした(各ワクチンを接種した人と比較)。
- 研究期間中に観察された発症率は、ワクチン未接種者では24.8%であり、各接種者での割合はJ&J製が15.6%、ファイザー製が8.6%、モデルナ製が6.0%でした。
以上のように、未接種者の発症率、感染リスクは接種者に比べて有意に高いことが改めて示されました。こういった情報なども参考にして、自身や家族と相談して最終的な接種の判断に役立ててほしいと思っています。
参考:Incidence and Estimated Vaccine Effectiveness Against Symptomatic SARS-CoV-2 Infection Among Persons Tested in US Retail Locations, May 1 to August 7, 2021 | Infectious Diseases | JAMA Network Open | JAMA Network
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