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大腸がん、リスクの高い飲酒頻度と量は?

4/2/2026 10:00:04

がん

今日のポイント
→継続的な多量のアルコール摂取と生涯平均飲酒量の増加は、とくに直腸がんのリスクを高める

飲酒は大腸がんリスクの上昇と関連していることが示されているが、生涯飲酒に関する研究は限られています。生涯飲酒と大腸腺腫および大腸がんの発症との関連性を推定することを目的とした研究を行いました。米国国立がん研究所からの報告です。(Cancer誌、2026年2月1日号)

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前立腺がん、肺がん、大腸がん、卵巣がん検診の効果を評価するPLCO試験に参加した米国成人を対象としました。参加者はビール、ワイン、蒸留酒の摂取頻度について、4つの事前定義された年齢層(18~24歳、25~39歳、40~54歳、55歳以上)ごとに、10段階の頻度カテゴリー(飲酒経験なし~1日6杯以上)を用いて回答しました。また、過去1年間のビール・ワイン・蒸留酒摂取量も報告しました。参加者を「非飲酒者」「元飲酒者」「現飲酒者」に分類し、生涯平均飲酒量(週1杯未満、1~7杯未満、7~14杯未満、14杯以上)でも分類しました。

ベースライン時の検診で陰性であった1万2,327例のうち、812例が2回目の検診で腺腫と診断されました。腺腫発症のオッズ比(OR)を推定するためにロジスティック回帰分析を用いました。20年間の追跡調査期間中、8万8,092例の参加者において1,679件の大腸がん発症が確認されました。Cox比例ハザード回帰を用いて、大腸がんのハザード比(HR)を推定しました。

・参加者の大半が現飲酒者でした(73.4%)。
・ベースライン年齢は、非飲酒者群が飲酒者群よりわずかに高くなりました。
・飲酒頻度が最も低い群(週1杯未満)と比較し、生涯飲酒量が最も多い群(週14杯以上)では、男性(89.8%vs.24.2%)、非ヒスパニック系白人(90.7%vs.90.2%)、現喫煙者(18.3%vs.6.4%)、過体重(48.1%vs.38.2%)である傾向が強く、大学卒業者の割合は低くなりました(34.7%vs.37.6%)。
・一貫して大量飲酒している現飲酒者は、少量飲酒者と比較して、大腸がんリスクが91%高くなりました(HR:1.91、95%信頼区間[CI]:1.17~3.12)。
・現飲酒者において、生涯平均飲酒量が最多の群と最少の群を比較すると、大腸がんリスクとの間に正の関連が認められました(週14杯以上vs.週1杯未満、HR:1.25、95%CI:1.01~1.53)。
・とくに直腸がんリスク(HR:1.95、95%CI:1.17~3.28)が顕著に上昇しました。
・少量飲酒者と比較して、元飲酒者は非進行性腺腫のオッズが低くなりました(OR:0.58、95%CI:0.39~0.84)。
・一方、週7~14杯未満の中程度の飲酒者は、週1杯未満の飲酒者と比較して、大腸がんリスクが低下し(HR:0.79、95%CI:0.64~0.97)、とくに遠位結腸がん(HR:0.64、95%CI:0.42~1.00)リスクが低下傾向を示しました。

以上より、継続的な多量のアルコール摂取と生涯平均飲酒量の増加は、とくに直腸がんのリスクを高めることが示されました。また、元飲酒者では非進行性腺腫リスクが低いことも確認され、禁酒が大腸がんリスクを低下させることを示唆しました。


参考文献:
Association of alcohol intake over the lifetime with colorectal adenoma and colorectal cancer risk in the Prostate, Lung, Colorectal, and Ovarian Cancer Screening Trial - PMC

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