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コロナ流行による全世界の超過死亡数は1,483万人

1/12/2023 10:00:03

新型コロナ

今日のポイント:2020〜21年におけるコロナ流行による超過死亡数は全世界で約1,483万人
 

2020〜21年における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行による超過死亡数は、全世界で約1,483万人にのぼることが世界保健機構(WHO)によって明らかになりました。(Nature誌オンライン版、2022年12月14日)

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2021年12月31日時点で、WHOに報告されたCOVID-19の確定数は、全世界で2億8,700万人を超え、そのうち約542万人が死亡しています。しかし、地域差などで検査の利用しやすさ、診断能力、COVID-19死の認定方法に一貫性がないといった要因により、COVID-19が世界人口に及ぼす影響を正確に評価することは困難であり、人命損失について世界規模で定量化するため超過死亡者数を推定しました。超過死亡数にはCOVID-19死の総数、必要な医療の中断などの間接的な影響による死亡の両方を含むことにしました。

  • 全世界の2020~21年におけるCOVID-19流行による超過死亡数(不確定区間[UI])は、1,483万人(1,323万~1,658万)であり、この推定値はCOVID-19死報告件数542万人と比較して2.74倍でした。
  • 全世界のCOVID-19流行による超過死亡数(UI)は、2020年が447万人(391万~507万)であったのに対し、2021年には1,036万人(906万~1,197万)に増加しました。
  • 2020~21年の超過死亡数の多い国は、インド(474万人)、ロシア連邦(107万人)、インドネシア(103万人)、アメリカ合衆国(93万2千人)でした。
  • 2020~21年の超過死亡率(超過死亡数/COVID-19が発生しなかったと仮定した場合の予測死亡数)の高い国は、ペルー(97%)、エクアドル(51%)、ボリビア(49%)でした。
  • 全世界の約半数の国において、入手可能なデータでは超過死亡数の追跡が不可能であり、データが得られない国が多い地域では不確かさが強くなります。

以上のように、地域によってデータの不確かさは存在するものの、コロナ関連と考えられる超過死亡数が全世界で約1483万人増えたということはとても残念なことです。
 
※超過死亡とは、すべての原因で死んだ人が平年より何人多かったかという人口統計の数字のことで、今回の研究では超過死亡数≒コロナ関連による死亡と置き換えて考えている。


参考:The WHO estimates of excess mortality associated with the COVID-19 pandemic | Nature

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