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2型DM患者の超加工食品摂取と死亡リスク

8/24/2023 10:00:04

その他

今日のポイント:2型DM患者では超加工食品の摂取量増加で死亡率上昇
 

2型糖尿病患者の超加工食品の摂取量の増加と全死因死亡率と心血管疾患(CVD)死亡率の関係を調べた研究を紹介します。イタリア・IRCCS NEUROMEDからの報告です。(The American Journal of Clinical Nutrition誌オンライン版、2023年7月26日号)

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ベースライン時に2型糖尿病を発症している1,065例を対象として、11.6年間(中央値)を前向きに追跡しました。食物摂取量は、188項目の食事アンケートによって評価されました。超加工食品はNova分類に従って定義され、超加工食品と総摂取食物の重量比として計算されました。食事の質は、地中海食スコアによって評価されました。Cox比例ハザードモデルを用いて、死亡率の多変量調整ハザード比(aHR)と95%信頼区間(CI)を推定しました。

  • 超加工食品の摂取量は平均7.4%(±5.0%)でした。
  • 超加工食品摂取量が最も多かった群(女性10.5%以上、男性9%以上)では、摂取量が最も少なかった群(女性4.7%未満、男性3.7%未満)よりも、全死因死亡(aHR:1.70、95%CI:1.25)およびCVD死亡(aHR:2.64、95%CI:1.59)のリスクが高くなりました。
  • 地中海食スコアによる食事の質を加味しても、これらの関連性は変化しませんでした。
  • 超加工食品摂取量と全死因死亡およびCVD死亡リスクの間には線形の用量反応関係が観察されました。

 
以上より、ベースライン時に2型糖尿病を発症していた参加者では、食事の質とは無関係に、超加工食品摂取量の増加は生存率の低下とCVD死亡率の上昇と関連していました。

 
参考:Ultraprocessed food consumption is associated with all-cause and cardiovascular mortality in participants with type 2 diabetes independent of diet quality: a prospective observational cohort study - ScienceDirect

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