乳がん後の心筋梗塞と脳卒中リスク
3/12/2026 10:00:04
今日のポイント
→心筋梗塞は20%、脳卒中は58%のリスク増
イタリア北西部の130万人の女性を対象とした大規模集団研究で、乳がんと診断された女性におけるその後の心筋梗塞と脳卒中のリスクを調査しました。イタリア・トリノ大学からの報告です。(Breast Cancer Research and Treatment誌、2026年1月29日号)
治療の潜在的な副作用を考慮しつつ、乳がん患者における心筋梗塞と脳卒中のリスクを分析しました。対象集団は、国勢調査データと複数の医療行政データベースをリンクさせた行政コホート研究であるピエモンテ縦断研究(PLS)の30~75歳の女性で、ベースライン時点で心筋梗塞または脳卒中の既往があった女性は除外しました。原因別比例ハザードモデルを用いた競合リスク分析を実施しました。
・30~75歳の134万2,333人のうち1万9,203人が乳がんと診断され、そのうち206人(1.1%)が心筋梗塞、203人(1.1%)が脳卒中を発症しました。
・乳がん患者では心筋梗塞(ハザード比[HR]:1.20、95%信頼区間[CI]:1.05~1.38)および脳卒中(HR:1.58、95%CI:1.38~1.82)のリスク増加が認められました。
・心筋梗塞については化学療法が主要な危険因子でしたが、脳卒中については治療法による違いは認められませんでした。
以上より、乳がん後の心筋梗塞と脳卒中リスクはそれぞれ、心筋梗塞で20%、脳卒中で58%のリスク増がみられました。
参考文献:
Risk of myocardial infarction and stroke after breast cancer: an analysis of a population of 1.3 million women from North-West Italy - PMC
この記事が気に入ったらいいね・シェア!↓

