メタボとうつ病
10/8/2024 10:00:05
今日のポイント:メタボリックシンドロームとうつ病は関連あり
メタボリックシンドローム(MetS)とうつ病の関係を調査しました。帝京大学からの報告です。(Environmental Health and Preventive Medicine誌、2024年号)

東京都を除くすべての都道府県の地方自治体職員の2019年度の保険請求および健康診断のデータを用いました。うつ病診断および抗うつ薬の処方月数に応じて、参加者を次の4群に分類しました。確実にうつ病ではない(CN群)、うつ病でない可能性が高い(PN群)、うつ病の可能性あり(PD群)、うつ病である(CD群)としました。MetSおよびその構成要素である内臓肥満、高血圧、脂質異常症、糖尿病と各うつ病カテゴリとの関連性を分析するため、ロジスティック回帰を用いました。
・参加対象者は13万59例(CN群:85.2%、PN群:6.9%、PD群:3.9%、CD群:4.1%)でした。
・男性の場合、CN群を基準としたMetSの調整オッズ比(aOR)は、PN群0.94(95%信頼区間[CI]:0.86〜1.02)、PD群1.31(1.19〜1.43)、CD群1.63(1.50〜1.76)でした。
・女性のaORは、PN群1.10(95%CI:0.91〜1.32)、PD群1.54(1.24〜1.91)、CD群2.24(1.81〜2.78)でした。
・MetSの構成要素のうち内臓肥満、脂質異常症、糖尿病は、うつ病カテゴリと有意な関連が認められました。
以上より、メタボリックシンドロームとうつ病との有意な関連が認められました。
参考文献:
Metabolic syndrome and depression: evidence from a cross-sectional study of real-world data in Japan (jst.go.jp)
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