コーヒー摂取とうつ病、不安症
7/23/2023 10:00:04
メンタルヘルス
今日のポイント:コーヒー1日当たり2~3杯摂取でメンタルヘルス改善の可能性
コーヒー摂取とうつ病や不安症リスクとの関連を調査しました。中国・杭州師範大学からの報告です。(Psychiatry Research誌、8月号)

英国バイオバンクのデータを用いて、2006~10年のベースラインタッチスクリーンアンケートに回答した参加者14万6,566人のデータを分析しました。フォローアップ期間中、2016年にこころとからだの質問票(PHQ-9)、7項目一般化不安障害質問票(GAD-7)を用いて、うつ病および不安症の発症を確認しました。コーヒーのサブタイプは、インスタントコーヒー、ひいたコーヒー、カフェインレスコーヒーとし、添加物にはミルク、砂糖、人工甘味料を含めました。関連性の評価には、多変数調整ロジスティック回帰モデルおよび制限付き3次スプラインを用いました。
- コーヒーを摂取していた参加者は約80.7%、多くは1日当たり2~3杯(41.2%)摂取していました。
- コーヒー摂取とうつ病および不安症との間には、いずれもJ字型の関連性が認められました。
- 精神疾患の発症リスクが最も低かったコーヒー摂取量は、1日当たり約2~3杯でした。
- ひいたコーヒー、ミルク入りコーヒー、無糖コーヒーを1日当たり2~3杯飲んでいた参加者も、同様の結果でした。
以上より、コーヒーを1日当たり2~3杯摂取することは、メンタルヘルス改善のための健康的なライフスタイルの一環として、重要である可能性が示唆されました。
参考:The association between coffee consumption and risk of incident depression and anxiety: Exploring the benefits of moderate intake - ScienceDirect
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