うつ病の再発を予測する残存症状は?
7/23/2026 10:00:00
今日のポイント
→とくに睡眠障害と不安症状は、再発リスク増加の予測因子となりうる
特定の残存症状がうつ病再発リスクにどの程度影響を及ぼしているかを評価しました。ベルギー・ルーベン大学からの報告です。(Canadian Journal of Psychiatry誌オンライン版、2026年5月6日号)
本スコーピングレビューは、システマティックレビューおよびメタ解析のための優先報告項目(PRISMA)拡張版ガイドラインに準拠して実施しました。うつ病、残存症状、再発に関連する用語を用いて、システマティックな文献検索を行いました。
・11研究を分析に含めました。
・残存する睡眠障害と不安症状は、これらの症状を評価したほとんどの研究において、再発リスクの増加と統計学的に有意な関連を示しました。
・残存する疲労、食欲不振、体重変化、抑うつ症状、興味減退を評価したほとんどの研究では、再発リスクとの統計学的に有意な関連は認められませんでした。
・焦燥感や落ち着きのなさ、性欲減退に関する結果も一貫性がなく、統計学的に有意な関連を報告した研究もあれば、そうでない研究もありました。
・残存する抑うつ症状の評価には、さまざまな症状評価尺度が用いられており、結果に大きなばらつきが認められました。
以上より、特定の残存するうつ病症状、とくに睡眠障害と不安症状は、再発リスク増加の予測因子となりうることが明らかになりました。
参考文献:
Which Residual Symptoms Predict Relapse in major Depression? A Scoping Review: Quels symptômes résiduels constituent des prédicteurs de rechute de dépression majeure? Un examen de la portée - David Borghgraef, Pascal Sienaert, Simon Lambrichts, 2026
この記事が気に入ったらいいね・シェア!↓

