飲酒習慣とコロナワクチンの効果の関係は?
6/30/2022 10:00:03
新型コロナ
今日のポイント:習慣的な飲酒により、ワクチン接種後の抗体価上昇が妨げられる可能性
今回は2022年1月26日に国際医療福祉大学から発表された報告を参考に、飲酒とワクチン効果の関連性を考えていきたいと思います。
3回目ワクチン接種を行う21歳~77歳までの計187人を対象に調査を行いました。以下結果です。
- 中和抗体価の前年台の平均値は、ワクチン接種前に比較して34倍に増加しました
- 年代別に見ると、若い人の方が接種後抗体価は高い値を示しました
- しかしながら、抗体価平均値の前後比を見てみると、60代で50倍、70代で90倍と、高年齢層で高いワクチン接種効果を認めました(表1)
- また、習慣的に飲酒を行う人はそうでない人に比較して15%だけ接種後抗体価の低下が見られました
- 喫煙者と非喫煙者でも同様の傾向が見られましたが、飲酒の影響に比べるとその影響は小さなものでした
以上のように、飲酒によるワクチンブースター効果の低下、さらに喫煙でも同様の傾向が示唆されています。とても興味深い調査内容でした。
参考:3回目ワクチン接種後の中和抗体価は、接種前の 34 倍。 “習慣的な飲酒“が抗体価上昇を妨げる可能性も。
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