中年期のBMIと認知症リスク
1/11/2024 10:00:05
認知症
今日のポイント:中年期の肥満は認知症リスク
中年期のBMIや体重変化と認知症発症リスクとの性別特異的相関性に関する調査を行いました。高知大学からの報告です。(Alzheimer's & Dementia(Amsterdam、Netherlands)誌、2023年11月23日号)

40~59歳の地域在住日本人3万7,414人を対象にベースライン時(1990年または1993年)およびフォローアップ期間10年間のBMIデータを収集しました。体重変化は、ベースライン時と10年間フォローアップ調査の測定結果より算出しました。2006~16年の認知症発症を確認するため、介護保険認定を用い、ハザード比(HR)を算出しました。
・ベースライン時の肥満、10年フォローアップ調査の低体重において、認知症リスクの増加が確認されました。
・ベースライン後の体重減少は、体重増加よりも高リスクでした。
・これらの関係に性差は認められませんでした。
以上より、中年期の肥満は認知症発症のリスク因子であり、中年後期の体重減少は体重増加よりも、そのリスクを高める可能性が示唆されました。
参考:Body mass index, weight change in midlife, and dementia incidence: the Japan Public Health Center‐based Prospective Study - Tashiro - 2023 - Alzheimer's & Dementia: Diagnosis, Assessment & Disease Monitoring - Wiley Online Library
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