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直近20年、18~26歳で急増しているがんは?

12/1/2024 10:00:04

がん

今日のポイント:18~26歳の女性における膵がんが増加


過去20年間の生活習慣の変化により、若者ががんの危険因子にさらされる機会が増えている可能性があり、今回データベースをもとに調査しました。イタリア・Institute of Biochemistry and Cell Biology, National Council of Researchからの報告です。(BMC Medicine誌、2024年9月4日号)

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SEER22から2000~20年のがん罹患データ(1,018万3,928例)を収集し、膵がん、胃がん、肺/気管支がん、脳/その他の神経系のがん、骨髄腫、大腸がん、悪性黒色腫、子宮頸がん、卵巣がん、乳がん、前立腺がん、精巣がんの罹患率の平均年変化率を、性別・年代別(18~34歳、35~54歳、55歳以上)に算出しました。さらに18~34歳を18~26歳および27~34歳に分けて算出しました。

・すべてのがんの中で18~34歳の女性の膵がん罹患率の平均年変化率が6.22%(95%信頼区間[CI]:5.2~7.24、p<0.0001)と最も高くなりました。
・胃がん、多発性骨髄腫、大腸がんにおいても、18~34歳の女性が最も高くなりました。
・18~34歳の年代を18~26歳と27~34歳に分けて算出すると、18~26歳における膵がん罹患率の平均年変化率は、女性が9.37%(95%CI:7.36~11.41、p<0.0001)と、男性の4.43%(95%CI:2.36~6.53、p<0.0001)に比べて2倍以上となりました。
・27~34歳の女性(4.46%、95%CI:3.62~5.31、p<0.0001)は男性と同様でした。

以上より、18~26歳の女性における膵がん罹患率の平均年変化率が最も高く、年に10%近く増加していることがわかりました。


参考文献:
Cancer incidence (2000–2020) among individuals under 35: an emerging sex disparity in oncology | BMC Medicine | Full Text (biomedcentral.com)

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