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コロナへのイベルメクチン、その効果は?

5/12/2022 9:30:02

新型コロナ

今日のポイント:イベルメクチンの投与は入院率低下や観察期間短縮につながらない


 コロナ患者へのイベルメクチンに関する効果は懐疑的な意見が中心でしたが、今回はそれをさらに支持するような研究報告がブラジルから出ました。(NEJM誌オンライン版2022年3月30日号)

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 ブラジルの12施設を対象に、コロナ発症から7日以内の18歳以上の患者のうち、少なくとも1つのリスク因子(高血圧症、糖尿病、心血管疾患、肺疾患)を持つ患者をイベルメクチン投与群(400μg/kg)またはプラセボ群に無作為に割り付けました。

28日以内のコロナ症状による入院またはコロナ症状悪化による救急外来受診(6時間以上の経過観察)の両方で評価しました。

2021年3月23日~8月6日に、イベルメクチン群(679例)またはプラセボ群(679例)に割り付けられた患者が1,358例でした。

  • 結果は、イベルメクチン群で100例(14.7%)、プラセボ群で111例(16.3%)となり、相対リスク0.90で有意差を認めませんでした。尚、これら211例のうち171例(81.0%)が入院でした。
  • また、観察期間中はイベルメクチンによる大きな有害事象は観察されませんでした。


以上のように、今回の研究ではイベルメクチンの効果は認められず、ただしそれに伴う大きな有害事象もなかったという結果になりました。


参考:Effect of Early Treatment with Ivermectin among Patients with Covid-19 | NEJM

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