介護施設内での心停止、救急搬送で救命できる条件は?
4/12/2026 10:00:05
今日のポイント
→「119通報のタイミング」や「発生時間帯」が救命に影響する可能性
介護施設における院外心停止では、「心停止前通報(pre-arrest call)」と「心停止後通報(post-arrest call)」の違いが、その場に居合わせた人(バイスタンダー)による心肺蘇生や生存率にどのように影響するのか調査しました。新潟医療福祉大学からの報告です。(Scientific Reports誌、2026年2月9日号)
研究グループは、介護施設で発生した「65歳以上・目撃あり・推定心原性の院外心停止」を条件に2万7,222例を解析する全国後ろ向きコホート研究を2017~22年に行いました。心停止目撃時刻が通報時刻より後のものを“pre-arrest call”、目撃時刻が通報時刻と同時またはそれ以前のものを“post-arrest call”と定義し、主要評価項目を1ヵ月生存率、副次評価項目をバイスタンダーによる心肺蘇生の実施率として検討しました(傾向スコアマッチングおよびロジスティック回帰分析)。
・全体の39.6%(1万789例)がpre-arrest callでした。
・その一方で、バイスタンダーによる心肺蘇生の実施率はpre-arrest callで有意に低く(43.3%)、post-arrest call(84.4%)より大きく下回りました。
・1ヵ月生存率は日中が最も高く(8.0%)、夜間が最も低い(3.3%)ことが示されました。
・多変量解析では、夜間発生(調整オッズ比0.44)とpre-arrest call(0.78)が、それぞれ独立して生存率低下と関連しました。
以上より、「119通報のタイミング」や「発生時間帯」が救命に影響する可能性が示唆されました。
参考文献:
Impact of EMS call timing on bystander CPR and survival after cardiac arrest in care facilities | Scientific Reports
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