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抗体陽性率〇〇%でのオミクロン株流行

7/5/2022 10:00:02

新型コロナ

今日のポイント:抗体陽性率94.7%でオミクロン株流行
 
米国CDCからオミクロン株流行下での抗体陽性率の報告がありました。JAMA誌オンライン版2022年6月13日号に掲載された内容です。

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本研究は米国50州66研究地域の16歳以上の献血者の血清を用いて調査されました。
ワクチン完全接種の定義は「mRNAワクチン接種2回以上」または「ヤンセン製ワクチン接種1回以上」としました。以下に結果を示します。

  • 2021年5月~12月までに、感染由来の抗体陽性率は20.2%から28.8%に増加し、感染由来とワクチン由来を合わせた抗体陽性率は83.3%から94.7%に増加しました。
  • 2021年12月の感染由来の抗体陽性率は16~29歳で最も高く40.0%でした。
  • 2021年12月31日時点での各調査地域での18歳以上のワクチン完全接種率と2021年の1年間における感染由来の抗体陽性率は逆相関を示しました。
  • 感染由来の抗体陽性率増加は、完全接種率が80%を超える地域では10.64%であったが、60%未満の地域では19.84%と高値でした。

以上結果を踏まえて、著者は抗体陽性率が高い環境下でもオミクロン株の流行が生じ、感染からの防御を獲得するために追加接種を含めた検討が必要であると述べています。
 
今後のワクチン追加接種の判断材料に本記事を利用してみてください。次回以降も最新の情報をアップデートしていきます。
 
 
参考:Updated US Infection- and Vaccine-Induced SARS-CoV-2 Seroprevalence Estimates Based on Blood Donations, July 2020-December 2021 | Infectious Diseases | JAMA | JAMA Network

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