毎日のコーヒーとアルツハイマー病
12/15/2023 2:00:56
今日のポイント:1日のコーヒー摂取が1~4杯でアルツハイマー病リスクの低減、4杯以上ではリスクが増加する可能性
一日のコーヒー摂取量とアルツハイマー病の関係性を調べた研究を紹介します。韓国・仁済大学校からの報告です。(Journal of Lifestyle Medicine誌、2023年8月31日)
"coffee"、"caffeine"、"Alzheimer's disease"など、さまざまなキーワードを組み合わせて、各データベース(Pubmed、Embase、Web of Science)より関連する研究を検索しました。相対リスク(RR)および95%信頼区間(CI)を算出し、エフェクトサイズを推定しました。分析には、ランダム効果モデル(不均一性がI2>50%の場合)または固定効果モデル(不均一性がI2<50%の場合)による一般化逆分散分析に制限付き最尤法を用いました。なお、分析に使用したソフトではp値の結果はp=0.00と表示されました。
・11件の研究をメタ解析に含めました。
・日常的に1日当たり1~2杯および2~4杯のコーヒーを摂取する人は、アルツハイマー病の発症リスクが有意に低くなりました。
【1~2杯】RR:0.68、95%CI:0.54~0.83、I2=50.99%
【2~4杯】RR:0.79、95%CI:0.56~1.02、I2=71.79%
・1日当たり4杯以上コーヒーを摂取する人では、アルツハイマー病の発症リスクの増加が認められました。
【4杯以上】RR:1.04、95%CI:0.91~1.17、I2=0.00%
以上より、1日のコーヒー摂取が1~4杯でアルツハイマー病リスクの低減がみられましたが、4杯以上ではリスクが増加する可能性が示唆されました。
参考:Effect of Daily Coffee Consumption on the Risk of Alzheimer’s Disease: A Systematic Review and Meta-Analysis (jlifestylemed.org)
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