一日3,000歩追加で歩けば高血圧は改善する
11/19/2023 10:00:04
その他
今日のポイント:一日3,000歩追加で歩けば高齢者の高血圧は改善する
高齢の高血圧患者の血圧と歩数についての研究を紹介します。米コネチカット大学からの報告です。(Journal of Cardiovascular Development and Disease、2023年7月27日)
座位で過ごすことの多い肥満または過体重の高齢高血圧患者21人(66〜83歳、女性13人、男性8人)を対象として、適度な運動量の増加として1日当たり3,000歩の追加を課しました。高血圧は、収縮期血圧130〜159mmHgか拡張期血圧89〜99mmHg、またはその両方を満たすか、降圧薬を服用中の場合と定義されました。対象者には、歩数計、血圧計、歩数記録帳が配布されました。
- 対象者の1日当たりの平均歩数は、試験開始時の3,899±2,198歩から、その10週間後には6,512±2,633歩、20週間後には5,567±2,587歩へと有意に増加しました。
- また、試験開始から20週間後には、収縮期血圧の平均値が137±10mmHgから130±11mmHgへ、拡張期血圧の平均値が81±6mmHgから77±6mmHgへ、それぞれ有意に低下しました。
- 歩数の増加が血圧にもたらすこのような効果は、降圧薬服用の有無にかかわりなく認められました。
- 他の研究結果に基づくと、本試験で認められた程度の血圧低下は、あらゆる原因による早期死亡リスクを11%、心臓関連の問題を原因とする死亡リスクを16%、心血管疾患の発症リスクを18%、脳卒中の発症リスクを36%低下させることが示唆されます。
以上より、1日当たりの歩数を3,000歩増やすことで、高齢の高血圧患者の血圧が有意に低下する可能性があります。
参考:JCDD | Free Full-Text | Increasing Lifestyle Walking by 3000 Steps per Day Reduces Blood Pressure in Sedentary Older Adults with Hypertension: Results from an e-Health Pilot Study (mdpi.com)
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